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脳波を用いた新しい認証技術の共同事業化を開始(NTTデータ経営研究所/VIE)

2024年9月24日9:30

NTTデータ経営研究所とVIE(ヴィー)は、音楽と脳波を用いた本人認証技術に関する研究成果をNEURO2024にて発表し、新たな脳波による認証技術に関する共同事業化を開始したと発表した。

決済取引における本人認証の手段として、これまで本人の指紋や顔、静脈などを利用した生体認証が安全性の高いセキュリティ対策として金融サービスを中心に普及してきたが、いずれの手段でも偽造やなりすましなどのリスクは残っているそうだ。

昨今、インターネット決済やメタバース空間における安全かつ利便性の高い電子決済ニーズの高まりを踏まえて、脳波を用いた本人認証技術が注目されている。脳波には、さまざまな計測方法から個人差のある複数の指標を計測できたり、個人の意識状態から異常を検知したり、他の生体認証にはない特徴があるという。これらの特徴により、認証精度の向上や認証負荷の低減に加え、セキュリティレベルに応じた機動的な認証手順の変更や、脅迫などの脅威に対する堅牢性など、新たな付加価値を生み出す可能性を有している。

脳波を用いた本人認証技術は研究開発や特許化が進むものの、従来の生体認証よりも煩雑な認証タスクを能動的に実施することが課題となっていた。そこで同研究では、脳波の特定周波数を惹起する音楽「Neuro Music」を用いることで、音楽を聞き流すだけでシームレスに本人認証を実施する技術の実証を行った。今後、同技術を用いた新しい本人認証のシステム開発が期待できる。

Note:グラフ左からAccuracy, False Positive Rate, F1 score、EEGは5ch・EarEEGは2ch(NTTデータ経営研究所/VIE)

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