2023年10月12日21:00
ハタプロとSMBC日興証券の合弁会社であるProof of Japan(POJ) は、カーボンニュートラルなブロックチェーン「NEAR Protocol」を活用したWeb3コミュニティ構築プラットフォーマのRove Management, Inc.(アメリカ)と連携し、写真やデジタルアートをAIで表装してNFT化する新しい体験価値をつくるワークショップを提供開始する。
第一弾として、表具師 井上雅博氏の協力を得て「NFT×伝統文化の可能性」体験イベントを開催する。同イベントはアジアにおけるRoveとNEARとの初の連携事例となる。
POJは、最先端の技術を駆使しながら日本文化の維持発展を支援し、その価値をグローバルにシェアしていくことを目的として、AIロボティクスベンチャーのハタプロと証券会社であるSMBC日興証券が設立した合弁会社となる。
POJでは現在特にAIとNFTの技術領域にフォーカスを当て、日本の伝統工芸品やIPの基礎を築いた伝統産業が直面する課題の解決に活用しようとしている。
POJではこれまでもさまざまな伝統文化関係者の協力を得て「伝統文化×NFT×AI」の可能性を追求するワークショップやイベントを開催してきたが、今回は京都の表具師 井上氏と連携してイベントを開催する。同イベントのテーマは「生成AIで表具を表現する」で、参加者が自身の所有するデジタルデータを井上氏の表具のエッセンスと生成AIの技術を組み合わせて表装するという新たな体験を提供する。同イベントは終了後に参加者自身が作成した作品がNFTとして参加者の携帯アプリ上に直接配布される。NFT化することで各自の作品はブロックチェーン上に記録され永遠に真正性が担保されることになるそうだ。
同イベントはチケットの販売からNFTの作成まで一貫して、ブロックチェーンを活用してブランドやアーティストのコミュニティエンゲージメントを向上させるプラットフォームを提供するRoveによってWeb3技術が実装されている。RoveはApple Storeで承認されたWeb3の個人向け携帯アプリとしては草分け的存在であるRove Worldというサービスを提供しており、コミュニティのエンゲージメント促進やNFTの配布において、従来の暗号資産関連アプリ特有の問題を解決した高いユーザービリティを実現している。