2023年11月14日7:10
三井住友フィナンシャルグループ(SMBC グループ)傘下の三井住友銀行は、五常・アンド・カンパニーと新興国の金融包摂における協業を目的とした覚書を締結したと発表した。今後、両社は知見の共有やソリューションの共同開発等を行う。
第一弾として、三井住友銀行は、五常及び五常の創業期メンバーの 1 人である菅井夏樹氏が出資する UNLEASH Capital Partnersが組成・運営するインドにおける金融包摂課題に取り組むベンチャー投資ファンド UNLEASH 1 号投資事業組合へ13.5億円の出資を決定した。
同ファンドは、インドにおける金融包摂に取り組むフィンテックベンチャー企業を中心に支援する。将来的には、投資を通じてどのような社会的インパクトが創出されたかについても計測する予定だという。
SMBC グループは、2023 年 4 月、幾多の社会課題の中で特に解決を目指すべき喫緊の課題として、環境、DE&I・人権、少子高齢化、日本の再成長と並び、「貧困・格差」を新たな重点課題と定めた。インドは、資金需要が非常に大きく、金融包摂の推進に向けてフィンテックに大きな期待が寄せられているそうだ。今回の協業を通じて、現地に住む人々が金融サービスにアクセスしやすい環境を整え、新興国における金融包摂(ファイナンス・インクルージョン)に貢献していきたいとした。
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Finance News Navi編集部
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