2023年11月15日7:00
ミンカブ・ジ・インフォノイドは、子会社であるライブドアを通じ、2024年春を目途に新たなデジタル金融サービス「ライブドアバンク」を開始すべく、最終的な準備に入ったと発表した。月間利用者規模1億人に成長したメディア事業における顧客接点と、金融ソリューション事業で培った開発実績やノウハウを活用し、1億人を対象としたマネタイズを本格化するという。
2022年12月にミンカブグループはライブドア事業をグループ化し、その後シーソーゲームを始めとする積極的なM&A戦略と自律的成長により、1億人の月間利用者規模を有するメディアサービス事業者となった。UGC(User Generated Content)メディアである「ライブドアブログ」を始め、スポーツ・金融情報/資産形成・エンタメ・グルメといったバーティカルメディアにおいては、ジャンルごとにさまざまなユーザーニーズ(エンタメメディアにおけるファンサービスや、スポーツメディアにおけるクラブチーム連携等)が存在する。また、3,000万人を超えるSNSフォロワーを有する「ライブドアニュース」の情報拡散力を活用した効率的なマーケティングやプロモーションが可能だ。同社グループは、ユーザーニーズに対応するための付加価値提供を行うことで、新たなマネタイズポイントを複合的に展開すると同時に、さらなる自律的成長が可能なエコシステムを構築していきたいとしている。
マネタイズポイントの構築にあたっては、11月10日に開始した、モバイルサービスである「livedoor MOBILE(ライブドアモバイル」、バーティカルな専門ニーズに対応するECサービス「livedoorショッピング(ライブドアショッピング)」、そしてこれらトランザクションの決済基盤である金融プラットフォーム「ライブドアバンク」を段階的に開始するが、このほど、デジタル金融サービス「ライブドアバンク」の来春開始に向けた最終的な準備に入った。
「ライブドアバンク」の開始にあたり、住信SBIネット銀行と協業し、同社が提供する「NEOBANK」を活用する。これにより極めて少額な初期投資と運営費で銀行代理業への参入が可能となるとした。また、同社金融ソリューション子会社で、住信SBIネット銀行とも開発実績のあるミンカブソリューションサービシーズ(MSS)が金融サービスの構築で培った技術力とノウハウで内部開発および運用を支援する。さらにマス層に対する情報拡散力を有する「ライブドアニュース」に加えて、ユーザースティッキネスの高い自社バーティカルメディアにおける各ユーザー属性と利用シーンに合った効率的な販売促進展開により、多額のマーケティングコストをかけずにユーザー訴求が可能となるという。さらに、MSSの子会社であるミンカブアセットパートナーズが提供予定の資産形成層向けサービスとの連携を図るなど、同社グループのリソースをフル活用した事業展開を図る。