2023年12月26日17:47
グローリーと東急ストアは、リテールメディアの協同構築の実証実験を開始すると発表した。グローリーのデータ活用サービス「BUYZO Media(バイゾーメディア)」を用いたリテールメディアの協同構築を目指し、グローリーと東急ストアは2024年1月上旬から4月末までの間、東急ストア中目黒本店および中央林間店において、リテールメディアの実証実験を行う。
同実証実験では、 ①東急ストアへの来店促進を目的としたデジタル媒体向け広告の最適化、② 店頭での来店検知システムによる来店客数や年齢・性別などのデータ分析、③店頭広告の視聴状況の解析、④来店客購買行動分析レポートの高度化、などリテールメディアの多機能化・高度化策を実施し、東急ストア、来店客、広告主それぞれに対するメリットの検証と、広告主の継続的なリテールメディアの利用意向を検証する。
また、これ以外にも東急ストア内のレジ混雑解消を目的とし、AIカメラを用いたレジ周辺の来店客の購買行動や混雑状況の分析および混雑予測に関する実証実験も併せて行うという。
同取り組みを通じて、グローリーと東急ストアは、リテールメディアを活用した最適な広告配信により、消費者に新しい購買体験を提供し、顧客満足度を向上させることを目指す。さらに、IoT機器やデータを活用し店舗をDX化することで、効率的かつ最適な店舗運営を行い、利用者にとってより良いサービスの提供に取り組むそうだ。
なお、BUYZO Mediaは、利用者のスマートフォンのGPS位置情報やAIBeaconから得られる個人情報に該当しない属性、購入データ、滞在時間などの情報をDMPに収集し、分析・可視化することで、店舗への来店状況や購買傾向に基づいた最適なデジタル広告の配信や店内コミュニケーションが行えるという。また、利用者の潜在的な興味関心に沿った広告配信が可能なため、集客力向上と顧客購買行動促進に力を発揮するサービスだとしている。