2024年1月22日19:41
明治安田生命保険相互会社は、ELYZA、カラクリそれぞれと連携し、生成AIを活用した社内業務の効率化・高度化の取り組みを開始したと発表した。
利用者からの電話での問い合わせを受け付けているコミュニケーションセンターでは、年間約55万件の照会に対応しており、通話終了後は照会内容を要約した応対メモを手作業で作成しているという。
今回、ELYZAが独自に開発した、日本語に特化した生成AIに過去の応対メモを学習させ、通話のテキストデータから応対メモを自動作成するシステムを開発した。
これにより、同業務にかかる時間を約30%削減できる見込みだ。また、作成者によって微妙に異なる表現が統一化され、わかりやすさが向上することも期待できるという。
同社では2020年からカラクリのAI検索技術を活用した、実務に関するQ&Aの検索システムを社内に展開しているが、Q&Aのメンテナンスについては手作業で行っている。
今回、カラクリの生成AIの技術を活用し、マニュアル等からQ&Aを自動作成するシステムを開発し、これによりQ&Aのメンテナンスにかかる作業時間を約40%削減できる見込みだ。また、人では拾いきれないQ&Aを作成できるという効果も想定している。
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Finance News Navi編集部
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