2024年6月27日16:31
日立ソリューションズは、有限責任監査法人トーマツと、サステナビリティ情報開示における業務プロセスの高度化に関する協業契約を締結した。日立ソリューションズとトーマツは、国内外の規則や基準に準拠した情報開示プロセスのアドバイスや内部統制の支援、開示資料の作成を効率化するシステムの導入から運用、サポートまでをワンストップで提供する。
トーマツは、さまざまな企業でサステナビリティ情報開示を支援してきた実績がある。日立ソリューションズは、ビジネスデータ活用で実績のある「活文」シリーズと、情報開示に必要なデータ収集や開示資料の作成を効率化するシステムなどを組み合わせたソリューションで、企業のESG経営を支援している。
今回の協業で、日立ソリューションズは、欧州への進出企業や、国内上場企業が求められている情報管理や情報開示業務のさらなる効率化と内部統制の実装を支援し、重要性が高まる企業のESG経営に貢献していく。
企業のESG経営への取り組みが広がっている。取引先などへの情報提供が求められるほか、CSRDへの対応や有価証券報告書でのサステナビリティ情報開示など、制度化する動きも進んでいる。企業は、規制や基準に準拠した情報開示を適切に実施するために、内部統制が整備された業務プロセスや情報収集・報告体制を構築し、投資家に期待される開示内容を正しく理解した上で、信頼性の高い開示資料を作成する必要があるという。
開示資料の作成にはさまざまな子会社や拠点、部門から情報を収集する必要があるため、進捗管理や情報管理に手間がかかる、最新版のデータや資料が分からなくなる、作成するに当たって転記ミスや漏れが生じやすい、確認に時間がかかるなど、多くの課題が存在する。
日立ソリューションズは、ESGデータの収集・分析および情報開示を支援する日立製作所の「ESGマネジメントサポートサービス」や統合レポーティングプラットフォーム「Workiva」などのソリューションを提供することで、これらの開示資料の作成における課題を解決するという。今回、サステナビリティ情報開示の支援に豊富な実績をもつトーマツと協業することで、規制や基準に準拠した戦略策定の支援から、情報開示に必要なデータ収集、開示資料の作成まで、サステナビリティ情報の開示を支援するソリューションをワンストップで提供するそうだ。
この記事の著者
Finance News Navi編集部
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