2024年8月20日16:35
チューリンガムは、トークン発行実務を簡略化し、トークンを用いたWeb3ビジネスを速やかに展開できるように、新たに10種類のトークンを発行する「トークン10(テン)構想」をスタートした。
同構想は、特定の業種や業界におけるトークン活用を通じて、資金調達や新規ビジネスモデルの開発を支援することを目的としている。
トークンを活用したWeb3ビジネスの展開を検討する企業は、トークンの譲渡を受けた直後に発行済みのトークンを保有することになり、トークンを活用したビジネス企画や流通およびIEO等による資金調達をすることが可能だ。
チューリンガムは、ブロックチェーン技術を活用して社会とビジネスに革新をもたらすことを目指し、これまでさまざまなトークンプロジェクトに取り組んできたという。
「トークン10構想」では、チューリンガムが中心となり、各業種・業界に特化した10種類のトークンを発行する。それぞれのトークンに種類別の特徴を持たせるために、発行総数等の設計を調整する。10種類のトークンは、今後それぞれ選定するパートナーとなる企業に譲渡し、資金調達やWeb3ビジネスの開発に役立てられるそうだ。
また、これらのトークンはクシムグループの暗号資産取引所「Zaif」を通して、IEO(Initial Exchange Offering)に向けた審査を受け、上場プロセスを目指す。これにより、Web3テクノロジーを用いた産業基盤の獲得を目指す企業様の事業成長資金の調達を支援する。
対象とする業界の金融(デジタル資産形成、決済システムの構築や運営)、ゲーム (GameFi、NFTゲーム、メタバースプラットフォーム)、エンターテイメント (音楽配信、映画・動画ストリーミング、クリエイターエコノミーのトークン化)、教育(オンライン学習プラットフォーム、デジタル証明書、教育コンテンツのトークン化)は選定済みだ。また、ヘルスケア(医療データ管理、遠隔診療、ウェアラブルデバイス連携などの健康管理サービス)、不動産(不動産取引、賃貸契約、デジタル土地所有の管理と透明性向上)、物流・サプライチェーン(追跡システム、品質管理、輸送契約の自動化など、物流とサプライチェーン管理の効率化)、 エネルギー(再生可能エネルギー証書、エネルギー取引プラットフォーム、スマートグリッドの構築と管理)、 半導体(半導体サプライチェーン管理、製造プロセスの最適化、技術開発の支援 )、スマートシティ(都市インフラ管理、交通システム、住民サービスのデジタル化 )向けにも提供する。
トークンを新たに発行し、国内の取引所にて流通させるハードルは本来非常に高いところ、そのハードルと人的コストを下げることができるそうだ。また、チューリンガムが、技術観点のみならず、会計監査・関連法規についての対応など、総合的なコンサルティングを行う。
トークン導入を希望する企業は、「パートナー」として申し込みができる。チューリンガムは選定したパートナーとともにトークン活用モデルを検討し、トークンの譲渡を行う。トークン譲渡後に、トークンを活用したモデル検討とIEOまでの支援、およびIEO後の価格形成を視野にいれたトークノミクスについてパートナーの伴走支援をする。現在、複数業界において、すでにパートナーを選定している。
この記事の著者
Finance News Navi編集部
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