東洋大学とバイオミメティクスを活用したATM技術開発研究(セブン銀行)

2025年3月3日21:40

セブン銀行は、バイオミメティクスを活用した次世代ATMの技術開発に向けて、産学連携の共同研究を開始する。

近年、生物の持つ優れた構造や機能などを解明し、新たな技術を生み出す「バイオミメティクス」 が世界的に注目されている。日本では 2018 年に環境省から「持続可能性を支える技術の開発・普及」としてバイオミメティクスを活用していく方針が出されたが、参入事例はまだ多くない。東洋大学では、「東洋大学重点研究推進プログラム」の一環としてバイオミメティクスを活用した高機能かつ持続可能なものづくりをテーマに掲げ、さまざまな専門領域を生かした研究に取り組んでいる。これを受け、セブン銀行では中核事業であるATMの筐体に同研究を応用し、ATMの技術開発に持続可能なものづくりの要素を取り入れることを目的としている。同研究によって得られた成果は、現行のATMや次世代ATMへの適用を想定し、利用者が快適に安心して利用できる空間づくりとさらなるUX(ユーザーエクスペリエンス)の向上につながると考えているそうだ。

具体的に、同研究では、バイオミメティクスの最先端研究によって生物の持つ優れた構造や機能などを解明し、新たな技術を生み出すことで、ATMの素材に応用するなどの改善につなげる狙いがある。 例えば、キズの目立たない素材や清掃性が向上する素材により、人々がより快適に安心して利用できる空間にブラッシュアップする。また、ATMに付属しているスピーカーを、より指向性の高い構造へ進化させ、さまざまな設置環境においてもプライバシー性高く安心して利用してもらえる空間の実現を目指す。

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ペイメントナビ編集部

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