2025年4月16日14:33
デジタルガレージ(DG)は、不動産取引における電子書類作成・管理や、ステータスをオンラインで一元管理できる「Musubell(ムスベル)」の新サービスとして、不動産購入時の火災保険申込をオンラインで完結できる、エンベデッド・インシュアランス(組込型保険)ソリューション「Musubell保険」を、東京海上日動火災保険(以下、東京海上日動)の保険代理店向けDXサービスとして2025年6月に提供開始することを決定したと発表した。

RPA(Robotic Process Automation)技術を活用した自動データ連携により、Musubellを通じたスムーズな保険契約を実現するという。なお、同サービスに関してビジネスモデル特許出願済みだという。
不動産購入に伴い火災保険等に新規加入するケースが非常に多く、また、保険申込は対面および書面で行われることが多いため、同社は保険代理店の業務効率化や購入者の利便性向上につなげるべく「Musubell保険」の開発を進めてきた。
Musubellを利用する契約者は「Musubell for 新築」で契約時に登録した情報や物件情報を、東京海上日動の提供する保険試算機能等を有するシステム「TNet」へRPAを活用し自動で登録を行い、Musubellの「マイページ」上で火災保険のプラン選択が可能となる。さらに、東京海上日動のオンライン申込システム「スマートらくらく手続き」へ遷移し申込手続きが完了するため、保険代理店での申込書類の作成業務を削減可能だという。
同サービスにより、個人情報や契約物件情報の入力作業の重複や、追加打合せの負担を軽減し、Musubellを導入する代理店に加え、エンドユーザーの満足度の向上にもつながるそうだ。2025年度中に「Musubell for 仲介」でも連携を予定している。
Musubellにおいては今後、「Musubell保険」を、火災保険を中心とした幅広い保険商品を対象に、契約者の負担を削減するとともに、申込保険商品の一元管理や問い合わせ管理も可能となるような「保険商品の総合管理サービス」へと拡大させることを目指す。また、同社は保険代理業務全般を対象としたサービスを視野に、関東財務局において保険代理店登録を完了した。
この記事の著者
Finance News Navi編集部
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