2025年7月1日20:10
共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティング(LM)は、消費者の意識とポイントの利用意向を把握するため、「第62回 Ponta消費意識調査」を「Pontaリサーチ」にて2025年5月24日~5月26日に実施し、その結果をオンラインで発表した。
2014年の調査開始以降、夏のボーナスの使い道は12年連続で「貯金・預金」が1位だった。割合をみると前回調査よりも1.0ポイント減少し、32.4%だった。前回調査を下回るのは4年連続で、過去最低となった。
2位は「旅行(宿泊を伴うもの)」、3位は「食品(ふだん食べるもの)」だった。
「特にない」は前回調査より0.7ポイント増の9.7%、「支給されない・分からない」は0.7ポイント増の47.9%だった。
今年の夏のボーナスが支給される方(見込み含む)に、昨年と比較した支給額について聴取したところ、「増える・増える見込み」という回答が50.2%で最多だった。夏のボーナスの世帯あたりの支給額(想定額を含む)は、前回調査と比べて「20万円未満」「20万円~40万円未満」が減少し、「40万円~60万円未満」「60万円~80万円未満」が増加した。
夏のボーナスの支給額のうち、貯金・預金したい額の割合が「75%以上」という回答が32.7%、「50%~75%未満」が22.1%となった。合わせると、支給金額の半分以上を貯金・預金したい人は54.8%だった。
夏のボーナスの使い道に「貯金・預金」と答えた人のうち、用途を「決めている」人は39.6%だった。貯金・預金の用途について、「老後の生活への備え」が69.4%となり、突出して高かった。「将来の消費への備え(住宅購入、子どもの学費など)」(36.9%)と比べると、32.5ポイント差となった。
夏のボーナスの使い道として、「貯金・預金」を選択しなかった方にその理由を聴取したところ、1位は「生活費や日常の支出に充てるため」となり、約3割を占めた。次いで、2位「特別な買い物や旅行など、消費に回すため」が約2割だった。
年代別でみると、50代が「生活費や日常の支出に充てるため」が最も高く、35.8%だった。60代以上では「その他」が32.4%と、他の年代よりも高かった。
今月の家計の支出を節約したい金額に1円以上を回答した「節約したい」派は、60.5%となった。
今月の家計の支出を節約したい金額に1円以上を回答した「節約したい」派の理由は、前回調査と比べて「特にない・なんとなく」が5.0ポイント増え、14.7%だった。その他、明確な理由の選択肢は全て減少した。
今月の家計の支出を節約したい金額に0円を回答した人の理由は、前回調査と比べて「節約にまわす余裕がないため」が5.5ポイント増えて26.1%だった。“節約の必要性がない”に当たる選択肢が全て減少していることから「節約したくない」という意向よりも、「節約する余裕がない」という実情への変化が伺える。
「節約したくない」派では、「分からない・決まっていない」が42.5%と最も高い。「節約したい」派では、「いまつかいたい」が45.1%と最も高い。いまPontaポイントをつかいたいかについて、全体で「いまつかいたい」が最も高く、42.0%となった。