2026年10月16日9:18(JST)
【日本】GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG、日本・東京)とForter(フォーター、本社:米国)は、フリマアプリ「メルカリ」を運営するメルカリが、クレジットカードの不正決済対策としてForterのAI判定プラットフォームを本格導入したと発表した。

ForterとGMO-PGは、メルカリと3社で初期段階から共同で検証を進めた結果、今回のForterのAI判定ソリューションの導入に至った。なお、GMO-PGのオンライン総合決済サービス「PGマルチペイメントサービス」においては、Forterの不正判定機能を標準実装したAPI(Application Programming Interface)を提供している。
メルカリではこれまで、利用者の安心・安全な利用環境の構築のために、さまざまな不正対策を実施してきており、クレジットカードの不正決済対策にも取り組んでいる。これまでは、自社ルールに基づき、認証が必要と判断した取引への3-Dセキュアの適用、確認が必要と判断した取引への目視での確認により不正対策を行ってきた。
一方で、不正手口の巧妙化が進む中で、3-Dセキュアのフリクションによる決済体験の毀損、チャージバックや不正対策の人的コストの増加といった課題を抱えており、「セキュリティの担保」と「真正な顧客に対するスムーズな決済体験の提供」を両立させるため、新たな不正決済対策ソリューションの選定が進められた。
本格導入に先立ち実施された先行検証では以下の3つの領域において、Forterはいずれもメルカリが設定した評価基準を上回る結果を示したという。
Forterは取引の要求時に「OK(承認)/NG(拒否)/3-Dセキュア(推奨)」の3つの選択肢で判定を返す。三択であれば、加盟店はリスクの低い取引には3-Dセキュアを適用せず、判断が必要な取引に絞って推奨できる。EMV 3-Dセキュアの導入義務化への対応も、同じ仕組みの中で自動化される。
先行検証では、不正リスクを拡大させずに、3-Dセキュアの利用率が低下し、クレジットカードGMVが向上した。
また、Forterはグローバルのアイデンティティ・ネットワークを有している。約6,000のデータ属性をリアルタイムに分析し、取引ごとに信頼性を判定。不正手口は国境を問わず進化するため、メルカリは、自社データのみに依存しないグローバル規模のデータ基盤を、選定にあたって重視した。
元々業界水準を下回るチャージバック発生率だったが、先行検証ではそこからさらに改善。チャージバック金額を従来システム比で約10分の1の水準に抑えたそうだ。拒否と判定した取引についても、真正な取引を誤って阻害する事象は見られなかった。
また、Forter側でAIモデルの更新と、グローバルで発生する新たな不正手口への対応をリアルタイムに実施する。そのため加盟店側でのルールメンテナンスは不要だ。目視での確認も自動化され、メルカリは不正決済対策における属人的な業務負荷を解消した。
今回の導入では、GMO-PGが「PGマルチペイメントサービス」上に構築したForter統合インターフェイスを活用している。Forterの不正判定リクエスト、判定結果に基づく3-Dセキュアの適用、決済処理までの一連のフローがGMO-PGのAPIに集約されているため、メルカリは既存の決済連携の延長でForterを導入できた。Forterとの個別のAPI接続開発やインフラ構築が不要となり、開発工数の軽減と、検証開始から本番稼働までの期間短縮につながっている。(paymentnavi 編集チーム)















