HISと「グローバル家賃敷金保証サービス」提供開始(H.I.F.)

2023年12月25日6:40

AI与信審査技術の開発と提供及び同技術を用いたFintechサービスの提供を行うH.I.F.は、2023年12月18日、エイチ・アイ・エス(HIS)と業務提携を行い、外国人向けの家賃敷金保証および居住支援サービスである「グローバル家賃敷金保証サービス」の提供を開始したと発表した。

従前の与信審査で評価される「財務状況」に加え、「定性的特徴」「コンプラリスク」「経済動向」を評価する。さらに遅延を含む取引リスク発生実績を正解として与え、AIモデルに学習させて推論することで、大手から新興企業・個人にまで幅広い評価が可能になる与信審査技術だという。

スキーム図(H.I.F.)

約4万8,000件の債権買取り、各種保証、BNPL(後払い)実績データを活用し、債権保全観点で審査項目を精査する。それにより、大手企業におけるベンチャー企業との取引時の安全性/与信評価と保証、融資・出資先評価、またベンチャー・中小企業における大手企業との取引時の売掛金保証 (当社が保証可能である場合)によるディール成約可能性向上など、そのほかさまざまな企業フェーズ、事業シーンへの活用が可能だ。同技術の活用により、業界平均1.08%であるデフォルト率が、同社はその10分の1に当たる0.05%と低い水準を保っているそうだ。

HISが抱える海外人材と、H.I.F.の家賃保証ノウハウとAIによる独自スコアリングの相乗効果で「国籍」や「日本語のコミュニケーション能力(日本語が話せない)」に左右されない「与信審査」を外国人に対しても付与することが可能になるという。両社が協力することで、外国人の賃貸入居時の審査や保証に加え日本における生活サポート、生活のための就労支援ビザ取得等)まで一貫したサービスを提供し、空室に悩む大家、人手不足に悩む企業と日本で安心して長期で頑張りたい外国人の橋渡し役として国の重要政策でもある「外国人の受入れ拡大」を推進していくそうだ。

この記事の著者

financenews

Finance News Navi編集部

金融分野(銀行、投資、証券、保険)のテクノロジー、マーケティング、最新動向の啓蒙ポータルサイト

関連記事

ファイナンスニュース最新情報

ペイメントニュース最新情報

PAGE TOP