継続的顧客管理システム」がUI銀行に採用(日立ソリューションズ西日本)

2024年1月30日8:20

日立ソリューションズ西日本(広島県広島市)は、同社が提供する、マネー・ローンダリング対策を支援する「継続的顧客管理システム」が、UI銀行に採用され、2023年12月から稼働したと発表した。

継続的顧客管理システム」のイメージ図(日立ソリューションズ西日本)

「継続的顧客管理システム」は、金融機関の課題解決を支援する「事務リスク管理ソリューション」のラインアップの1つとして、顧客情報収集管理からリスク評価、期日管理、本人確認情報記録までの一連の処理をサポートするという。UI銀行では、同システムを活用し、金融庁「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関する ガイドライン」で2024年3月までに求められている継続的顧客管理への対応を進める。

UI銀行は、口座開設から預金管理までスマートデバイスを活用した非対面チャネルで取引を行っている。その中で、顧客管理のさらなる強化をはかっていくため、顧客ごとのリスク要因判定で精緻なリスク評価、リスクランクと直近本人確認日による期日管理、再本人確認の案内メール発信、確認結果のDB(データベース)化を実現することが喫緊の課題となっていた。

こうした課題への対応を進める中で、日立ソリューションズ西日本が提供する「継続的顧客管理システム」による対応力を高く評価し、採用を決定した。

これにより、属性情報ごとにリスクを判定し積み上げる「スコアリング方式」では厳格なリスク評価は難しく、条件指定を重ねた「精緻な類型化(セグメント化)」により、リスク評価書と乖離のない全顧客のリスク評価を実現したという。またリスク評価では、同時に簡素な顧客管理対象顧客(SDD先)、厳格な顧客管理対象先(EDD先)、長期不稼働先、安全な顧客先、発送先、未回答先も管理することで、合理的にリスクを特定するそうだ。

さらに、リスクランクと直近本人確認日により、再本人確認の「事前案内」、「督促」、「期限到来」の3種類のメール文を生成し、さらに顧客国籍に合わせて「日本語」「英語」表記の文面を生成する。また送信日、送信エラーなどを管理して、履歴管理も行い、継続的顧客管理を強化するそうだ。

次フェーズでは、銀行アプリとAPI連携による再本人確認を実施し、本人確認記録を同システムで直接データベース化する予定だ。これにより、UI銀行の利用者は、再本人確認の実施時、他システムからの情報が必要となる場合も、確認した時点の最新情報で確認できるそうだ。

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financenews

Finance News Navi編集部

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