分散型ID管理(DID/VC)でメタバース空間の活動履歴証明を検証(三菱 UFJ 信託銀行/monoAI technology)

2024年4月3日19:46

三菱 UFJ 信託銀行、monoAI technologyは、分散型ID(Decentralized Identifier、以下DID)とデジタル証明書(Verifiable Credential、以下VC)を用いたメタバース空間「KAMITSUBAKI STUDIO presents バーチャル謎解きミステリー『魔女(まじょ)謎(なぞ)解(とき)』with HELLO OSAKA」(以下 魔女謎解)での活動履歴証明に関する実証実験を実施すると発表した。

 デジタル空間に存在する大阪・梅田や、阪神甲子園球場にて開催される様々なバーチャルイベントに参加できる専用アプリ 「HH cross EVENTS」で実施(三菱 UFJ 信託銀行/monoAI technology)

同実証実験の技術パートナーであるTOPPANデジタル、およびZEROBILLBANK JAPAN株の協力のもと、メタバース(仮想空間サービス)の新規利用者を想定した、個人情報の登録を不要とする利用データの保管を検証する。

三菱 UFJ 信託銀行、monoAIは、同実証実験を通じ、メタバースにおける新事業の創出に取り組み、安心・安全なデジタル社会を形成することにつなげるそうだ。

三菱UFJ信託銀行とmonoAIは、2023年3月にメタバースのサービス認証機能の実証実験を実施後、DID/VCのメタバースにおけるユースケースを検討してきた。同実証実験では、事業者がユーザに関する情報取得の多寡を適切にした仕組みを用いて、個人及び事業者の双方にとって安心・安全なデータ連携の在り方、処理フロー、パフォーマンス、ユーザビリティ、イベントへの寄与度について検証するそうだ。

検証項目として、魔女謎解DB(データベース)にユーザの個人情報を保持しなくとも、ユーザを識別可能なVC(セーブVC)を発行。ユーザはセーブVCを使って、イベント内の中断した地点から再開可能の有効性を検証する。また、ユーザが必要に応じ、魔女謎解DBに個人情報を登録することでVCとDIDを紐付けし、ユーザのイベント参加状況などのデータを登録以前に遡って分析の可能性を検証する。

 さらに、「魔女謎解」を完了したユーザに対し、「魔女謎解」以外のイベントや現実社会でのキャンペーンなどに利用可能なVC(クリアVC)を発行し、VC活用の拡張性を検証するそうだ。

三菱UFJ信託銀行とmonoAIは「魔女謎解」で発行されたVCの、現実社会や、別のメタバースイベントへの活用などへの拡張性について共同で継続検証していく。

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ペイメントナビ編集部

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