2024年7月9日16:00
北國フィナンシャルホールディングスグループ(北國FH)の北國銀行は、Finswerと提携し、Finswerの子会社であるf9kが2024年末に開始予定のオンラインバンク「Finswer Bank(フィンサーバンク)」へ、バンキング機能を提供すると発表した。
Finswer Bankは、請求書や経費にまつわる業務をワンストップで提供するオンラインバンクとなる。「北國銀行フィンサー支店」の口座を開設することで、Finswer Bankを利用できる。Finswer Bank上では、請求書やレシートの内容を AI が自動で読み取り、振込・精算まで完結できるほか、インボイス制度に対応した請求書を発行した上で、入金記録と突合する入金消込を行うことができる。これらの帳票類にはタイムスタンプを付与する方法などにより、電子帳簿保存法の要件を満たす形で保存することもできるという。
北國FHがBaaS基盤の構築を目指す大きな目標には、「地域に金融機能を提供する」という狙いがある。全国で活用されるBaaS基盤を地域に還元することが、地域全体の活性化につながると考えているそうだ。同社は同事業で新たなビジネス機会の創出や、BaaS基盤構築における先進テクノロジーの知見を集積し、継続的な横展開を図ることで、技術の広がりと向上を期待している。
まずは全国の法人をエンドユーザーとしてサービスを展開するフィンテック企業に対してBaaS基盤を活用してもらい、フィンテック企業が使いやすいプラットフォームを目指して、機能拡充やサービス向上を進めていくそうだ。
なお、提供する銀行機能は、口座開設機能、振込機能、照会機能、認証機能、総合振込・給与振込機能となる(2025 年度中に順次リリース予定)。
この記事の著者
Finance News Navi編集部
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