南都銀行に「OVHcloud Data Platform」と「ForeRetail」を提供（MRI）

2024年7月10日11:45

三菱総合研究所（MRI）は、2024年7月10日、南都銀行（奈良県奈良市）にデータ利活用プラットフォーム「OVHcloud Data Platform」と金融リテール向けアプリケーション「ForeRetail」を提供開始した。

「OVHcloud Data Platform」は、「データ収集」「データ加工」「AIモデリングと機械学習」「可視化」「アプリケーション開発」など、データ利活用に必要な基本機能を有するプラットフォームとなる。南都銀行は同プラットフォームを活用し、銀行内に散在していたデータを集約し、DWH（データウェアハウス）を構築する。将来的には、行内で利用を開放することにより、データ利活用を推進する部署だけでなく、実際に業務を遂行するリスクや営業等に係る行員もデータを業務に活用することが可能だ。「OVHcloud Data Platform」の導入によって、同行はビッグデータ活用によるデータドリブン経営、すなわち「分析→仮説立案→施策実施→効果検証」の取り組みを開始するという。

なお、「OVHcloud Data Platform」は、ユーザー管理や多要素認証などの「セキュリティ」や、どのデータを誰に見せるかといった「データガバナンス」機能も保有しているそうだ。

また、「ForeRetail」は、住宅ローン、カードローン等の「事前与信」に特化した金融アプリケーションとなる。MRIのリテールマーケティングモデルを「OVHcloud Data Platform」の機能を活用して開発し、提供する。同アプリケーションの活用により、南都銀行が保有するデータと、MRIが持つ金融機関向けコンサルのノウハウから、簡易な操作で、利用者一人ひとりの将来の資金ニーズや与信可能額をAIが学習・予測し、ライフイベントに合わせた金融商品の提案が可能だという。