2024年8月14日8:35
ナウキャストは、全国のスーパーから収集されたPOSデータを解析し、食品・日用品の物価動向をリアルタイムに把握できる日次物価指数「日経CPINow」を提供している。
2024年8月8日九州南部・日向灘を震源とするマグニチュード(M)7.1の地震が発生し、最大震度6弱を記録した。また、同日、気象庁は、南海トラフ沿いで近い将来に「巨大地震」が発生する危険性が高まっているとして、初の「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表し想定震源域の住民に対して防災対応を取るよう呼びかけた。
このような緊急事態において、消費者の購買行動や物価の動向を迅速に把握することは、企業や自治体にとって非常に重要だという。そのため、ナウキャストは、「日経CPINow」を用いて地震後の全国の消費動向を分析した。
ナウキャストが提供する「日経CPINow」のデータによると、地震直後の全国の消費動向において以下のような傾向が見られたという。
・防災関連商品の売上増加:
地震発生当日の8日から、水、カップ麺、電池などの防災関連商品の売上が大きく増加。水は地震発生当日の8日から売上高が大きく増加し、カップ麺や電池は翌日の9日に購入のピークを迎えた
・価格の変化:
需要は増加したが、上記の品目において価格の変化は見られなかった
「日経CPINow」は、日次で更新されるPOSデータに基づき、最新の消費動向を把握することができるため、緊急事態における消費者の購買行動を迅速に捉えることが可能だという。
なお、今回は、全国のデータを引用しているが、地域ごとの詳細な分析も進めていく予定だという。これにより、より具体的な地域ごとの消費動向を把握し、防災対応に役立ててもらうことが可能だ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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