2024年10月28日10:10
BIPROGY は Moneythor Pte. Ltd.と共同で提供するパーソナライズ・レコメンデーションサービス「Moneythor(マネーソー)」を千葉銀行へ導入し、2024年10月29日から稼働を開始すると発表した。
「Moneythor」は、金融機関が保有するデータを活用し、パーソナライズされたレコメンデーションやキャンペーン情報を最適なタイミングで配信し、デジタルチャネル上で顧客とのエンゲージメントを強化することができるサービスだという。BIPROGY は、千葉銀行の「Moneythor」稼働環境の構築および運用を今後も継続して支援していく。
千葉銀行は「地域に寄り添うエンゲージメントバンクグループ」をビジョンとして掲げ、顧客中心のビジネスモデルへの進化に向けた取り組みを進めている。「ちばぎんアプリ」にてパーソナライズされた情報を提供し、顧客との双方向のコミュニケーションを行うことで、エンゲージメントの強化を目指し「Moneythor」の採用を決定したそうだ。
また、千葉銀行は、「ちばぎんアプリ」上で顧客とのより深い関係性の構築を目指しており、BIPROGYとMoneythorは、「Moneythor」の提供を通じて千葉銀行の新たな顧客体験の創出を支援するそうだ。
BIPROGY は、「Moneythor」の導入と基盤運営の経験を生かし、千葉銀行の「Moneythor」稼動環境の構築を支援した。2024年10月29日の稼働以降も、千葉銀行が目指す「最高の顧客体験の創造」が可能なアプリ機能実装に向け支援する。
具体的な支援として、「月次サマリー(収支、カテゴリー別支出額)」では、毎月決められたタイミングで前月の収支、ローンやクレジットカードなどの利用している金融サービスカテゴリー別の支出額に関するレポートを配信する。
また、使いすぎアラートでは、当月の支出額が過去の支出平均を一定の割合以上で超過したタイミングにてアラートを配信する。支出額予算設定・予算超過アラートでは、月ごとの予算を設定、予算を超過したタイミングで通知する。さらに、口座残高不足アラートでは、顧客一人ひとりの収支パターンを分析し、キャッシュフローを予測。口座残高の不足が予測される顧客に対しアラートを出し、口座残高不足による引落し不能を未然に防止する。
ゲーミフィケーション(節約チャレンジ)では、前月の支出額が過去の支出平均を一定以上の割合で超過した顧客に対し、一カ月間の節約チャレンジを案内する。
また、金融機関が簡易にコンテンツを作成できるようにするための汎用的なテンプレートでは、「Moneythor」管理画面の GUI操作(ソースコードの開発作業無し)で、金融サービス紹介のコンテンツやアンケートを作成することが可能だという。
この記事の著者
Finance News Navi編集部
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