2025年1月8日17:10
三菱 UFJ 銀行は、温室効果ガスの削減、および電力需給に係る社会課題解決に貢献するべく、REXEVと協働し、府中支店の営業車18台を電気自動車に切り替えし、2025年初よりバーチャルパワープラント事業(VPP事業)に参画する。VPP事業では、REXEVのEVスマート充電器18台とEV導入支援サービスFlemobi を通じて、EV エネルギーマネジメント(充電制御)を実施する。
同行は、事業活動に伴うGHGの排出削減を図るべく、駐車場に充電器を設置し、近距離走行を目的とした営業車を順次電気自動車(EV)に切り替えている。2023年度に210台を切替し、2024年度は約200台の切り替えを計画、その一環で今年、府中支店の営業車 18 台を電気自動車に切り替えた。同取り組みは、電気自動車のバッテリーを蓄電池として着眼し、運用する取り組みになる。
REXEV は、点在するEV車載の蓄電池の情報をクラウド上で集約管理(アグリゲーション)し、蓄電池の充放電を遠隔制御することで、VPP(=点在する太陽光や蓄電池、EV などのエネルギーリソースを IoT 技術で管理・制御して1つの発電所のように機能させる新しい需給調整の仕組み)を構築し、EVエネルギーマネジメントの実用化を目指している。
同行は、VPP事業への協力を通じて、電力需給逼迫に応じた電力節電要請に応える仕組み(電気自動車への充電を止める運用)を作ると共に、太陽光発電の余剰電力を EV 充電に積極的に活用し、社会的課題である太陽光発電の余剰電力処理問題の解決にも取り組む。
エネルギーマネジメント(充電制御)では、電気の市場価格や EV 車両の利用状況に応じ経済的に充電する。また可能な限り太陽光発電時間帯の電気で充電するという。具体的には、昼間の太陽光発電電力が余る時間帯に充電を実施することにより、余剰電力調整につなげる。また余剰時間帯は市場の価格が安くなるため、コスト削減にも取り組むことが可能になるそうだ。ピーク電力の抑制制御および日本卸電力取引所(JEPX)スポット市場価格に連動した充電制御を実施し、電力契約の基本料金を抑制するとともに、充電料金も従来の料金と比べ大幅に削減するという。また、EV 車両一斉充電の際に起こる電力の高圧化を回避し、電気設備投資抑制を実現させるそうだ。
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Finance News Navi編集部
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