抵抗膜式タッチパネルの「ニュークリアフィルム」開発(富士通コンポーネント)

2023年10月26日16:33

富士通コンポーネントは、抵抗膜式タッチパネルの写像性と表面滑り性を向上させる「ニュークリアフィルム」を開発した。

抵抗膜式タッチパネルは表面のフィルムとガラス基板を物理的に接触させることにより動作するため、意図しない入力の危険性を回避し、確実な操作が行える。また、指や専用のスタイラスペンに加え、手袋をした状態、水に濡れた指、義手などでも操作できるメリットがあるそうだ。その一方で、画像の鮮明度や軽い操作性においては静電容量式が優位に立っている。

「ニュークリアフィルム」開発(富士通コンポーネント)

富士通コンポーネントがこのほど開発したニュークリアフィルムは、抵抗膜式タッチパネルの写像性(画像明瞭度)や操作性を向上させるという。写像性は、当社の従来クリアフィルムに対して約2%向上させ、表面がガラスの静電容量式と同等のクリアな画像を実現したそうだ。

また、引掛りの少ないフィルム表面により、スマートフォンのような操作性を実現させた。4線式軽荷重タッチパネルとの組み合わせで使用すると2点タッチ操作も軽快に行える。

同ニュークリアフィルムは、同社の抵抗膜式タッチパネルすべての方式に搭載可能だ。4線式の場合、専用コントロールICとの組み合わせで2点タッチ操作が可能なほか、加飾・ロゴ印刷、異形加工、額縁スイッチを含むフラッシュサーフェスタッチパネルにも対応している。5線式では長寿命を、7線式では長寿命に加え高い位置精度を実現できるそうだ。

利用シーンとして、車載機器、医療機器、MFP、FA、POS、電子辞書など、現在抵抗膜式タッチパネルを利用するさまざまな機器のグレードアップに使用できる。

この記事の著者

New Retail Navi編集委員

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