2024年5月8日17:46
イーベイ・ジャパンは、2024年5月8日より、楽天グループが運営するフリマアプリ「楽天ラクマ」が、リユース事業者が中心に出店する「ラクマ公式ショップ」の一部出店者の商品を、「eBay」に出品する試験運用を開始した。これにより、「eBay」の米国サイト「eBay. com」を利用するユーザーは、「ラクマ公式ショップ」に出品されている一部商品の購入が同日より可能になった。
国内のEコマース事業者が海外のオンライン・マーケットプレイスに独自に出店する場合、買い手の居住国により言語や国際配送に必要な手続きの違いがあるため、独自のノウハウが必要だという。同取り組みでは、それらの業務を「楽天ラクマ」が提携する事業者が担うことで、「ラクマ公式ショップ」の出店事業者が、国内での取引と同様に海外への越境販売ができるスキームが提供される。「楽天ラクマ」は、「eBay」への出品開始により、「ラクマ公式ショップ」の販路拡大と、出店者の海外販売促進を図り、今後の試験運用によるユーザーの反応をみながら、本格提供を検討していく。
昨今、日本で販売・使用されたリユース品が海外バイヤーから「Used in JAPAN」と称され、保存状態の良さなどから「高品質・低価格」という意味で注目されているそうだ。加えて近年の円安により、海外と日本における越境取引が活性化している。中でも、「eBay」の主力マーケットである米国ではリユース品需要の高まりが顕著であることから、「eBay」への出品によって日本のリユース品におけるさらなる販路拡大が可能になると考え、今回の試験運用開始に至った。
同社が発表した、2023年の日本における出品者の年間販売額実績では、「レディース アパレル&バッグ ブランド小物」と「時計・パーツ&アクセサリー」カテゴリが2022年に続き上位を占めた。このような実績をもとに、今回の試験運用期間中においては、需要が特に高いと考えられるファッションカテゴリの商品から出品される。