台湾・樺漢科技とスマートリテール分野で協業(シャープ)

2024年6月18日8:10

シャープは、2024年6月17日、産業コンピュータ分野大手で台湾を本拠とする樺漢科技(ENNOCONN Corporation 以下、ENNOCONN)と、アジア地域におけるスマートリテール分野を中心とした協業に関する覚書(MOU)を締結した。

ENNOCONNは、産業用コンピュータ分野における包括的なサプライヤーとして、統合クラウド管理サービスや産業用IoTなどに強みをもち、AIや自動化技術においてもリソースを有している。一方シャープは、複合機やPC、リテールソリューションをはじめとした製品やサービス網をもち、グローバルで顧客基盤を有している。

今回の協業により、両社がもつ技術や製品、販売チャネルを融合し、スマートリテール分野における新たなビジネスの創出に取り組む。第一弾として、POSシステムやスマートタグ、デジタル広告などを組み合わせたサービスの共同開発を目指す。ECとリアル店舗間でのシームレスなショッピング体験を提供するソリューション構築に向け、台湾で実証実験も行う予定だ。中長期的には、店舗や商業ビル向けのエネルギーマネジメントなど、リテール分野以外にも協業範囲を広げるとともに、台湾を皮切りに、日本および東南アジア地域にも取り組みを拡大するという。

この記事の著者

New Retail Navi編集委員

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