「デジタル×推し活」新事業プロジェクトを開始(KDDI/JAL)

2024年7月26日7:30

日本航空(JAL)とKDDIは、これまで空港ラウンジ/機内でのXR体験などデジタル技術による体験価値創出に取り組んできたが、このほど新たな移動需要や関係人口の創出などを目指す「デジタル×推し活」プロジェクを開始した。

「デジタル×推し活」新事業プロジェクト(KDDI/JAL)

近年、日本国民の3人に1人が何らかの「推し活」を行っているとされるなど、推し活は人々が好きな対象との絆を深める活動として幅広く定着し、その市場規模も拡大している。

同プロジェクトでは、JALの持つ利用者との接点や地域とのつながりと、KDDIの持つ生成AIやXR技術を掛け合わせ、「推しに没入する体験」をさまざまな接点で創出し、新しい移動需要を創出するという。

JALとKDDIは、今後同プロジェクトを通じ、推し活の対象や体験内容の拡大を加速し、継続的に推し活に寄り添うことを目指す。また、没入体験を軸にデジタル体験を拡張することで、地域の自治体・事業者やコンテンツホルダーなどさまざまな関係者に利用してもらえるプラットフォームを検討していく。

まずは、推し活を行う人を対象に、アニメの聖地巡礼、地域を対象とした謎解きゲームの2種類のイベントを開催し、交流・関係人口を創出していく。JAL・ジャルパックの特別ツアーにて、アニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の2024年9月公開予定の映画とコラボレーションした新しい聖地巡礼体験を沖縄県で開催する。登場メンバーがスマホ画面上に現れ、映画のロケ地まで一緒に歩いているような体験ができる。デジタル体験を通じて作品と現実世界をより融合させ、新たな聖地巡礼の可能性の提供を目指す。

また、首都圏・関西圏などの地域とコラボレーションした新しい地域宝探しゲームを開催する。生成AIを活用したゲームの登場人物との対話をベースにミッションをクリアして、地域を周遊できる特別な体験ができる。気軽に楽しく地域に没入できる体験を目指し、2024年秋頃に実施予定だ。

さらに、KDDIなどが実施する Apple Vision Pro活用のユースケースを検討する共創型オープンイノベーションラボ「STYLY Spatial Computing Lab」や 日本Xrealと連携し、旅先での聖地巡礼や謎解きゲームなどの推し活体験や旅行・出張における移動体験におけるスマートグラスの新たなユースケースを検証するという。

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