AI活用で購買体験を創出するプロジェクト「Commerce AI Lab.」本格始動(電通デジタル)

2024年9月26日9:53

電通デジタルは、AIを活用した新たな購買体験を創出するプロジェクト「Commerce AI Lab.」を本格的に始動すると発表した。

電通デジタルは、顧客体験基点のコマースマーケティングにおける知見と実績を有し、実店舗とECを統合した企業のコマース全体の戦略設計から制作・運用まで、購買データ活用を軸に豊かな顧客体験の実現に向けた支援を推進している。また、AI事業では、クライアント企業のマーケティング戦略において、AIを活用したマーケティングソリューションブランド「∞AI(R)(ムゲンエーアイ)」などさまざまなAIソリューションを提供している。

同プロジェクトでは、これらのケイパビリティを掛け合わせた複数の取り組みを通し、EC担当者の業務を効率的かつ迅速にサポートすることに加え、顧客一人ひとりに沿った最適な購買体験創出と新たな価値創造を提供するという。

対話型コマースでは、ECサイト上において、AIチャットとの対話を重ねることで顧客の潜在的なニーズを引き出し、パーソナライズされた購買体験を提供するという。また、チャット記録を通して顧客インサイトを含めたさまざまな情報を収集し、今後の事業戦略に活用することが可能だ。

商品DNA作成では、商品の基本情報に加えて、過去の顧客レビューなどをもとにAIが顧客の求める商品情報を新たに作成し、より顧客それぞれの好みに合った選択肢で商品を選べるようレコメンド機能を使った情報提供を行う。また、レコメンドされた衣類などの商品はECサイト上でバーチャル試着することもでき、実店舗と同様に納得して購入することが可能だという。

AIペルソナ作成では、電通グループ独自の大規模調査データの活用によってAIペルソナを作成し、そのペルソナと対話を重ねることで、ターゲット層に響くような商品・サービスや事業戦略のアイデアの創出を短期間かつ低コストで実現するそうだ。

対話型レビュー生成では、商品購入後のレビュー作成において、レビュー生成AIとの対話を通じた情報収集をもとに、レビュー生成からECサイトへのレビュー投稿までの一連の作業をすべてAI活用で実施する。

その他にも、同プロジェクトでは、国内外のプラットフォーマーやクライアント企業との協業を行うなど、さまざまな取り組みの実施を随時、企画・検討していく。

この記事の著者

New Retail Navi編集委員

※流通・コマース関係の情報を中心に記事をご紹介しております。

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