コメ兵とJV設立、リユース業界との合弁会社は百貨店業界初(J.フロント リテイリング)

2024年11月14日8:44

J.フロント リテイリングは、コメ兵と、合弁会社(JV)の設立に関する合弁契約を締結した。両社は、2025年3月を目途に、同JVを設立する予定だ。同社は、過半を出資し、同JVを連結子会社にする。リユース業界との合弁会社の設立は百貨店業界では初の取り組みとなる。

同社グループのリユース事業への参入については、2022 年から検討をはじめ、ノウハウやスキルを持つリユース業界大手のコメ兵と 2023 年から協業に向けた協議を開始した。コメ兵は、業界において、買取査定、接客水準、IT 活用に優れているとの高い評価を有している。

両社は、事業モデルの検証のため、2024 年 3 月から約3カ月間、ブランド品のバッグ、衣服、宝石・時計などの買取店舗を大丸神戸店に出店するとともに、同店の外商のお得意を対象に訪問買取を実施したところ、想定を上回る多くの買取りが寄せられ、顧客ニーズ、同社グループの優位性、事業の収益性などを確認することができたという。両社は、共同で事業を進めるために検討を重ね、同JV設立に関する合弁契約を締結いたした。

同社グループは、リユース事業(買取り)への参画を通じて、顧客と新たな接点を持ち、新たな価値を提供していきたいとした。また、同社とコメ兵は、今後拡大が予測されるリユース市場に対して、これまで両社が培ってきた信頼を糧に、業界の安心・信頼性、親しみやすさなどを通じて成長につなげる。

この記事の著者

New Retail Navi編集委員

※流通・コマース関係の情報を中心に記事をご紹介しております。

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