2024年6月3日18:14
Appleは、日本のデジタル庁と協力し、来春の後半から日本に住む人々がAppleウォレットでマイナンバーカードを利用できるよう準備を進めていると発表した。Appleウォレットの身分証明書機能を米国外で展開するのは日本が初となる。同機能によって日本に住む人は、iPhoneのAppleウォレットにマイナンバーカードを追加し、物理的なカードと同じようにコンビニエンスストアで公的な証明書等を発行したり、「マイナポータル」iOSアプリにアクセスしてオンラインの行政サービスを受けるなどが可能だ。
Appleウォレットのマイナンバーカードは、物理的なカードを取り出したりデバイスを人に渡したりすることなく、iPhoneに身分証明書を追加して提示する方法だという。同機能が利用できるようになると、利用者は、ウォレットを開いて自分のマイナンバーカードを選択し、iPhoneのサイドボタンをダブルクリックしてFace IDまたはTouch IDで認証し、非接触IDカードリーダーに自分のiPhoneをかざすと、対面で身分証明書を提示できる。利用場面によっては、カードリーダーでの読み取りの際に追加の認証ステップが必要になる場合がある。
利用者は、物理的なマイナンバーカードが利用できる場所で、Appleウォレットに搭載したマイナンバーカードを提示することができるようになる。これには病院や医療機関、コンビニエンスストアが含まれ、日本政府のマイナポータルiOSアプリなどの特定のアプリで提示することもできるという。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト