2026年9月30日8:20(JST)
【日本】三井住友トラストクラブは、2026年9月29日に記者説明会を開催し、新商品「ダイナースクラブ ゴールド」の発行を開始するとともに、ダイナースクラブカードを「ダイナースクラブ プラチナ」に改称すると発表した。ゴールドカードの発行により、ダイナースクラブの伝統と格式を受け継ぎながら、新たなコンセプトで20~39歳に訴求していく方針だ。また、新プラチナはメタルカードを発行する予定だという。

経営者・富裕層が高い保持率 若年層が手に取りやすい商品性で課題
三井住友トラストクラブは、1960年12月、日本におけるダイナースクラブの唯一の発行会社として設立された(当時は日本ダイナースクラブ)。由来は、食事を楽しむ人“ダイナー”のためのクラブとなり、ニューヨークのレストランで、財布を忘れた実業家が設立したエピソードがある。
同社はダイナースクラブとして、人と人がつながるネットワークコミュニティを形成してきた。 三井住友トラストクラブ 代表取締役社長 山口 信明氏は「このブランドの根幹にある価値観は、クラブ、すなわち人と人とが繋がるネットワーク、コミュニティです」と話す。経営者層を始めとするビジネスエリートを中心に長年支持され、長く保有されているメンバーも多いという。
同社は、俳優の長谷川博己さんを起用したテレビCMの放映、交通広告など、さまざまな媒体を通じて、プロモーションを行っている。経営層・富裕層からの高い評価、長期保有者が多く存在といった強みはあるものの、「継続的な課題として認識をしているのが若い世代へのダイナースクラブブランドの浸透です」と山口氏は述べる。10~20代の若者もクレジットカードを多く保有しているのにもかかわらず、手に取りやすい商品性ではなかったそうだ。
日本のダイナースクラブで初のゴールド発行 より幅広い会員に訴求へ
経済産業省の発表によると、国内のキャッシュレス決済比率は2025年に58%となった。また、NTTドコモの調査によると、ゴールド・プラチナカードも富裕層・準富裕層世帯数が2023年は2005年の約2倍になっており、業界全体でこの層を獲得する動きが目立つ。
同社が重要なトレンドとして捉えている点は、「価値観、人生観の多様化」だという。「働き方、キャリアの磨き方、家族の形など、豊かさの定義が多様化する中で、共通の価値観や目標を持つ人々をつなぐネットワーク、コミュニティの価値というのは増大しています」(山口氏)。また、若い世代の方のゴールドカードへの関心も高まっている。実際、調査では、ゴールドカードを取得する年齢として最も多いのは20歳で、24歳以下での取得が全体で8割を超えた。
そうした中、ダイナースクラブでは、申込制カードが1券種のみという構造的課題があった。「競合他社がゴールドクラスから上位のクラスまで複数のラインナップを整備している中、ダイナースクラブには申し込みできる商品が1つしかないということが、若い世代との接点を持ちづらい原因であったというふうにも言えると思います」(山口氏)。
そのため、日本のダイナースクラブで初のゴールドクラスのカードを発行する。オンライン申し込み限定とし、入会対象年齢を20歳~39歳としていることが特徴だ。初年度の年会費は無料で、2年目以降は税込み1万1,000円だが、年間100万円以上利用すると次年度も無料となる。また、主軸商品であるダイナースクラブカードを「ダイナースクラブ プラチナ」に改称する。これにより、ダイナースのカードラインアップは4つに拡大され、より幅広い会員に訴求しやすくなった。
山口氏は、ファイナンシャルウェルビーングの実現に貢献し、より幅広い人にダイナースクラブの価値を提供していきたいとした。
他のカード会社にはない強みも ゴールドの残高目標は?
具体的な商品ラインナップは、三井住友トラストクラブ カード企画本部長 石田 講平氏が紹介した。

ゴールドカードのコンセプトは「特別な未来への扉を開く。」となり、若い世代のライフスタイルに合わせたサービスを用意し、身近にダイナースクラブを体験できる「入口」として設計している。

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