2024年6月10日17:41
オリックス銀行は、このほど、四国銀行と信託契約代理店の業務委託契約を締結した。2024年6月10日より、四国銀行の各店舗にて、同社が提供する遺言代用信託「しぎん 遺言代用信託」の取り扱いを開始する。同社の遺言代用信託の取扱先は合計57先となった。
遺言代用信託とは、遺言書を作成することなく、利用者に相続が発生した際に、預かった金銭をあらかじめ指定した家族などの受取人に渡す商品だ。
同商品は、申込人に相続が発生してから最短5営業日で受取人に金銭を渡すことが可能で、葬儀費用などの急な支払いや遺族の生活などに備えることができる。預かった金銭は同社が元本を保証し、生前中は年1回、予定配当率に応じた配当金を支払う。無料で中途解約ができるため、急な計画の変更にも対応可能だ。
日本の高齢化率は、2022年時点の29.0%から2070年には38.7%に達すると推計されており、高齢化社会の進展に伴う世代間の資産承継が課題となっている。都道府県別高齢化率において、高知県は、2022年時点で全国で2番目に高い36.1%であり、2045年には42.7%に達すると見込まれている。同社の信託商品を、地域密着型営業に強みを持つ四国銀行のネットワークを通じて利用者へ提供することで、高齢化社会における円滑な資産承継をサポートするそうだ。
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Finance News Navi編集部
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