2024年7月2日11:18
クラウドPOSレジ「ユビレジ」を提供しているユビレジは、2024年7月1日に、大規模導入向けの新サービス「ユビレジ エンタープライズ」の提供を開始した。基幹システムとの連携や複雑な要望に対してアドオン開発するなど、エンタープライズ市場特有のニーズに合わせたサービスを展開するという。
「ユビレジ」のようにタブレット端末やスマートフォンを活用するモバイルPOSは、手頃な価格や導入が比較的安易であることから、これまで個人経営や小規模展開の店舗での導入が主体だったという。しかし、費用面や保守のしやすさ、多様化する決済方法への対応の速さ、何よりもシンプルで使いやすい操作性から、大企業や大規模チェーン店などエンタープライズ市場においても年々注目が集まっているそうだ。
大企業の場合には基幹システムとの連携や企業独自に作られた仕様により、複雑な要件でのシステム開発が要望される。しかし、標準的なモバイルPOSでは固有の要件に対応できず、ニーズの高まりに反してクラウドでのモバイルPOSへの移行に高い障壁があった。ユビレジはこのニーズを捉えエンタープライズ市場へも事業拡大を図るという。
ユビレジは2010年からiPadを使ったPOSレジの提供を開始し、小規模店舗を中心にタブレットPOSレジを提供している。近年では小規模店舗に加え、開発やカスタマイズを伴う大規模導入を手掛けているそうだ。これまで大学生協事業連合を通して各地の大学生協様で「ユビレジ」約3,000台が稼働しているほか、ダイヤモンドダイニングの直営飲食店、万葉倶楽部社の豊洲 千客万来 全テナント様など、大規模なPOSレジ導入プロジェクトで実績があるそうだ。
「ユビレジ エンタープライズ」は顧客ニーズに沿った開発を行い、導入サポートから運用に至るまでを支援するそうだ。例えば、標準的なモバイルPOSでは提供しきれなかった複雑な在庫管理、顧客データの高度な分析、先進的な店舗運営に必要な機能の開発も可能だという。また、業種や業態ごとに異なる特有の業務プロセスや規制に対応するための機能など、顧客の業務に求められるアドオン開発にも対応する。