TSIが公式オンラインストアをShopifyで統合、「mix.tokyo」に(Shopify Japan)

2025年3月4日6:50

Shopify(ショッピファイ)の⽇本法⼈ Shopify Japanは、TSIホールディングスグループのTSIが、ShopifyのPlusプランを導入し、同社が展開する約30以上のブランドのオンラインストアを統合した新たな「mix.tokyo(ミックスドットトウキョウ)」をリニューアルオープンしたと発表した。

TSIが、30を超えるブランドの公式オンラインストアをShopifyで統合し 「mix.tokyo」としてリニューアルオープン(Shopify Japan)

TSIでは、2024年8⽉に「NANO universe(ナノ・ユニバース)」のオンラインストアをShopify上で刷新しており、今回のmix.tokyoのリニューアルオープンは、TSIのEC事業におけるさらなる⼤きな転換点となるそうだ。

今回の「mix.tokyo」のリニューアルにより、これまでブランドごとに分散していたオンラインストアの基盤が一本化され、事業の効率化と顧客接点強化による顧客体験の向上が実現したという。ブランドを横断したシームレスなショッピング体験が可能となり、顧客は統一された会員プログラムを活用しながらポイントやパーソナライズされたサービスを受けられるという。また、ShopifyのAPIを活用し、在庫管理や顧客データの一元化が進められたことで、運用の効率化を実現し、ブランド間の相互送客も強化されたそうだ。今後、mix.tokyoならではの顧客とのコミュニケーションについて取り組みを展開していく予定だ。

TSIでは過去10年以上にわたり、ブランドごとにカートシステムを用いて運営されてきたが、運用負担の増加や機能追加の限界が顕著になっていた。そこでShopifyの採用に加え、Stackが提供する大手小売企業向け基幹システム「SQ β版」のPoC(概念実証)を進めることで、コスト効率と運用負担の両面での最適化を図った。オンラインストアの構築にあたっては、ShopifyおよびShopify PlusパートナーであるR6Bがこの⽀援を行い、30以上のブランドの統合や複数の外部システムとの統合を推進し、プロジェクト開始後、開発着手からわずか6k月でのローンチを実現したそうだ。

また、mix.tokyoの構築にあたり、ECサイトの体験設計においても検証を重ね、直感的に使いやすいデザインと購買導線を重視した設計を採用した。加えて、将来的にはShopify POSの導入により、実店舗とオンラインの連携を強化し、越境EC展開も視野に入れている。

この記事の著者

New Retail Navi編集委員

※流通・コマース関係の情報を中心に記事をご紹介しております。

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