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DEGICA、あらゆるチャネルをつないでキャッシュレスを推進「KOMOJU」が描く次世代決済のかたち（前編）

2025年12月22日8:00

ECサイトや実店舗はもちろん、SNS、イベント会場、さらには従来の金融の枠を超えた新しい世界へ――。今、決済の可能性が急速に広がっている。KOMOJUは、こうした多様なチャネルの”境界”を取り払い、あらゆる接点で消費者と事業者をシームレスにつなぐ次世代決済プラットフォームとして進化を続けている。KOMOJUの取り組み事例をもとに、DEGICAが描く次なる決済のかたちとは――？（2025年11月19日開催ペイメントナビ15周年記念セミナー「キャッシュレス８割ビジョン」の講演より）

株式会社DEGICA　SMB Growth Sales Planning　早出崇人氏

社員の半数が外国籍
「越境EC」をキーワードに事業を展開

皆様、はじめまして。DEGICAの早出と申します。よろしくお願いいたします。私は今年の１月まで20年間、オリエントコーポレーションにおりまして、プロパーカードの商品開発や、アクワイアリング業務の商品企画、加盟店審査・管理、営業業務など、決済の川上から川下まで幅広く経験してまいりました。今年2月からDEGICAのKOMOJUにジョインしまして、SMB領域の営業企画を担当させていただいております。

われわれDEGICAの紹介をさせていただきますと、2005年に創業し、今年20年目を迎える決済代行会社です。本社は吉祥寺の駅前にございます。社員数は150名ほどで、その半数を外国籍の社員が占めるという、多様性あふれるグローバルな風土を持つ会社です。もともとはPCゲーム販売事業からスタートした会社で、決済事業に参入したのは、ゲームプラットフォーマーの「Steam」の日本進出にあたり、われわれが決済システムの構築を支援したのがはじまりです。これが決済プラットフォーム「KOMOJU」誕生のきっかけになりました。その後、ECプラットフォームのShopifyの日本進出にあたって、クレジットカード以外の決済手段についてわれわれが支援させていただいたことで、KOMOJUのポジションを築いてきたところです。

ですからわれわれのサービスのキーワードは、ゲームであり、越境ECです。そこで鍛えられてきた技術が、今のKOMOJUの品質と安定性の根幹となっております。

われわれは決済代行会社ですので、加盟店と決済事業者の間に立って、契約や審査、決済処理、売上処理を一括で担うサービスを提供しています。事業者がわれわれと契約すると、システム接続と精算を１本で行う役割を持っています。KOMOJUは決済代行の中でも、オンラインとオフラインの境界線をなくす次世代のPSPとして、事業展開を進めていく方向です。

決済手数料のみで65種類の決済手段に対応可能
導入実績は2万サイト以上

KOMOJUは、世界基準のセキュリティに準拠したオンライン・オフライン対応の決済サービスで、１つの管理画面でオンライン、オフラインの決済を一元管理できる仕組みとなっています。決済の種類に関しては、国内外65種類の決済手段を一度に導入できる仕組みになっています。特に海外決済の種類が多いのが特徴です。

シンプルに我々のビジネスモデルは決済手数料のみです。初期費用、月額費用はいただいておりません。トランザクション費用、オプション費用なども一切かかりません。

KOMOJUは2016年にスタートし、現在ShopifyのECサイトのお客様を中心に２万店以上に導入実績があり、拡大を続けています。われわれは法人だけでなく、最近増えているクリエイター、インフルエンサーなどの個人事業主とも積極的に取り組みを行っています。

機能面の特徴としては、コンビニ決済や銀行振込の返金をお客様に対して直接させていただいていたり、不正検知サービスを無料で自動的に提供させているため、高いオーソリ承認率を継続して保っていることなどが挙げられます。

対応している決済手段としては、国内に関しては、クレジットカード、コンビニ決済、QRコード決済など、主要な決済方法を取り揃えております。

海外については、中国、韓国、東南アジア、ヨーロッパ、ブラジルへの越境ECに対して、幅広く対応させていただいております。

外国籍のスタッフが多く、海外事情に精通していることから、これから海外進出を考えている企業、海外から日本に入ってくる企業のサポートにも、われわれの強みが発揮できるのではないかと考えています。

もうひとつ、われわれの大きな特徴として、KOMOJUをお申込みいただく際、ダッシュボードから申請していただくことで、ペーパーレスで手続きが完結できる仕組みをとっております。契約書のサインや電子押印なども一切不要です。これによりスピーディな審査が可能になっており、早いお客さまですと、最短で即日からご利用いただけるようになっています。KOMOJUの導入後に関しては、専任のカスタマーサクセスチームが、技術的な部分や操作の部分についてスピーディに対応させていただいています。

ECサイトへの接続については、Shopifyを中心に、Wix、Magento、WooCommerce（Wordpress)など主要なECプラットフォームへの接続を行っています。[1] われわれの審査が完了すればすぐにアカウントをセットして利用できる仕様になっています。