AIコマースとは?(AIコマースとオンラインペイメント第1部 第2回目)

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2026年9月25日7:06

和田 文明

プロフィール

キャッシュレス、電子マネー関連のジャーナリスト/ライター、主に欧米、アジアのセキュリティを含むキャッシュレス情報、カスタマーロイヤルティプログラム情報を取材

AIコマースとオンラインペイメント(第1部)の2回目は、“AIコマースとは何か”について説明してみたい。

AIコマースとオンラインペイメント 第1部(9月~10月)

Index(目次) 1、AIコマースのキーワード 2、AIコマースとは? 3、AIエージェンティックコマース(AI Agentic Commerce) とは? 4、地域的AIコマースの展開状況について 5、AIコマース(AI Commerce)とペイメント(決済)の融合について

AIコマースとオンラインペイメント 第2部(11月~12月)

Index(目次) 1、AIコマースとVisa 2、AIコマースとMastercard 3、VisaとMastercardのAIコマース戦略の比較 4、AIコマースとStripe 5、AIコマースにおけるデジタル財布の機能と役割

AIコマースとは

(AI×電子商取引)のAIコマースとは、AI(人工知能)を活用してECサイトの運営効率化や消費者の購買体験(CX)の向上を実現する仕組みを指すものである。近年、単なるおすすめ商品の表示や自動返信チャットの枠を超え、AI(人工知能)が自律的に判断して行動するエージェンティックコマース(Agentic Commerce)へと劇的な進化を見せている。

AIコマースとエージェンティックコマース(Agentic Commerce)

AIコマースとエージェンティックコマース(Agentic Commerce)は、(表)のように、どちらも買い物にAI(人工知能)を活用する概念であるものの、AI(人工知能)がどこまでやってくれるかといった自律性の高さが決定的に異なる。

AIコマースは人間の買い物を手伝ってくれる優秀な“アシスタント”であり、エージェンティックコマース(Agentic Commerce)は人間に代わって買い物を完了させてくれる“自律的な代理人”であるといえよう。(表)は、AIコマースとエージェンティックコマース(Agentic Commerce)を比較したものである

(表) AIコマースとエージェンティックコマース(Agentic Commerce)の比較一覧

比較項目

AIコマース(AI Commerce)

エージェンティックコマース(Agentic Commerce)

AIの役割

・“アシスタント” ・提案とサポート ・人間が主役、AI (人工知能)は脇役

・“自律的な代理人” ・意思決定と実行 ・AI (人工知能)が主役となって行動

主なワーク

・おすすめ商品の表示(レコメンド)、チャットボットでの質問回答、画像による商品検索

・商品のリサーチ、複数サイトの価格比較、最適な商品の選定、決済(注文・支払い)の実行

ユーザーの行動

・AI(人工知能)の提案を見ながら、自分で商品を選び、自分で購入ボタンを押す

・AI(人工知能)に、これこれを買っておいてと指示を出すだけで、後は完了報告を待つ

買い手(購買層)

・人間(消費者)

・人間から権限を委譲されたAI(人工知能)のAIエージェント

結論

・人間が迷わないように、AI(人工知能)が選択肢を絞り込んでくれるもので現在の主流である

・人間が時間を使わないように、AI(人工知能)が「代わりに買ってきてくれるもので次世代の形態

具体例

・EC(電子商取引)サイトを開くと、AI(人工知能)がそろそろインクが切れる頃ではありませんか?と画面におすすめを表示してくれる ・チャットであなたのプリンター機種に合うインクはこれですと教えてくれたりする ・これらを確認し、自分でカートに入れてクレジットカードでオンライン決済を行う

・プリンターのインク残量を検知したAI(人工知能)、またはプリンターのインク買っておいてと頼まれたAI(人工知能)が、ネット上の無数のショップから今一番安くて、明日中に届くショップを自らリサーチをおこなう ・人間の手を一切煩わせることなく、裏側で自動的に注文・決済まで終わらせ、インクを注文しましたという通知をAI (人工知能)の代理人から受け取る

AIコマースの最新トレンドであるエージェンティックコマース(Agentic Commerce)による消費者・事業者それぞれのメリット、および具体的な活用事例を紹介する。

  1. 最新のエージェンティックコマース(Agentic Commerce)

従来のEC(電子商取引)は、人間がオンラインで探して選んでいたが、現在ではLLM(大規模言語モデル)の進化により、AIエージェントが人間の代わりに商品探索・比較・決済までを自律的に行う時代へと突入しているといわれている。

・“探す”から“目的を伝える”へ

韓国旅行に合う服を探してと頼むだけで、AI(人工知能)が最適なコーディネートや最安値のショップを見つけて購入を代行する

・AIO(AI最適化)の必要性

消費者の代わりにAI(人工知能)が商品を選ぶため、事業者(Merchant)は人間に向けた広告だけでなく、AI(人工知能)に選ばれるための正確なデータを提供する対策(AIO)が求められる

  1. 消費者(買う側)のメリット

・ハイパーパーソナライズ

個人の閲覧履歴、レビュー、好みの定性データまでを学習し、一人ひとりに適合させた専用の商品棚を瞬時に構築する

・あいまい検索の進化

写真1枚をアップロードしたり、あのCMで見たふわふわの服といった曖昧な表現でも、意図を汲み取って正確に探し出すことができる

・購入ストレスからの解放

膨大なレビューの読み込みや価格比較に時間を奪われることなく、最適な条件で買い物ができるようになる

  1. 事業者(売る側)のメリット

・売上の最大化

AI(人工知能)が次に何が売れるか、この顧客には何を提案すべきかを高精度に予測することができるようになり、コンバージョン(購買率)が向上させることができる

・業務の超効率化

カスタマーサポートへのAI(人工知能)導入により問い合わせを30%削減したり、在庫・価格の自動最適化によって生産性を劇的に高められる

・ダイナミックプライシング

競合の価格や在庫状況、トレンドをリアルタイムに分析し、AI(人工知能)が最も利益が出る適正価格に24時間自動調整することができる

エージェンティックコマースは

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