2012年4月18日9:00
カナダ政府は経済活動計画2012の施策として、カナダの硬貨システムからペニーを消滅させると発表した。
従来からペニーは経済の重荷になっていた。新しいペニー1枚の製造コストは1.6セント。額面以上にのコストがかかっていた。ペニーの供給コストを見積ると、カナダ政府の負担は年間約1,100万ドルになる。
インフレによってペニーの利用価値は年々減少。実際の価値の12分の1になってしまった。Royal Canadian Mintは2012年秋をもって、ペニーの供給を停止する。
カナダ政府は硬貨製造コストの削減が経済活動に好影響をおよぼすとみて、スピーディに国策として手をつけた。この英断に拍手を送りたい。キャッシュレス化は世界中で確実に進んでいる。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。