2015年10月5日13:40
KDDI研究所は、サーバやスマートフォン、IoT等における個人情報等の重要なデータを保護するソフトウェア技術を開発し、このほど実用化に成功したと発表した。
同技術は、KDDI研究所が開発した高速ストリーム暗号「KCipher-2」を応用し、メモリ内のデータを保護するソフトウェア技術となる。KDDI研究所の暗号化技術とソフトウェア保護技術を組み合わせて、暗号化に用いた鍵データをメモリ内に分散してダミーを生成し、正規の利用者のみが正しく読み取れるようにしたことで強固なセキュリティを実現したそうだ。従来方式と比較して約10倍の高速処理を実現し、数KBの軽量なソフトウェアで実装できるため、高い処理能力を持たないデバイスでも十分な機能を発揮するという。
同技術は、auショップ店頭に設置された「au WALLET ウェルカムガチャ!」の専用端末において、利用者情報の認証に使用されている。「au WALLET ウェルカムガチャ!」は、auショップ店頭で専用端末に「au WALLET カード」または「au WALLET クレジットカード」をかざすと、抽選で「WALLET ポイント」がプレゼントされるサービスとなる。
今後、高度なセキュリティが要求されるクラウドサービスやスマートフォンをはじめ、ライフログや決済情報といったさまざまな個人情報を搭載するIoTでの活用が期待できるという。