2018年3月23日14:01
ネットプロテクションズは、海外展開を開始すると発表した。その第一弾として、初の海外拠点となる「日商恩沛股份有限公司」を台湾に設立し、台湾への本格的な事業展開を開始する。
同社は創業以来16年間、個人向け決済サービス「NP後払い」や、企業向け決済サービス「NP掛け払い」の提供において、独自の与信ロジックに基づいた未回収リスク管理を実現しているという。その過程で得られたノウハウ・ナレッジを活かし、 世界規模で円滑な決済・金融サービスを提供していくそうだ。
台湾におけるEC市場はすでに大きく、今後も成長していくことが見込まれるという。また、近年日系企業の台湾進出も盛んになっています。 一方で、 オンライン決済への不安からクレジットカードの利用率は日本や先進国に比べ低く、商品と引き換えに支払う現金決済の比率が高い現状があるという。同社は台湾において、日本国内でも支持の高い後払い決済を提供し、さらなるEC市場の活性化、ひいてはキャッシュレス化の促進(将来的な口座振替も含め)を行っていくそうだ。
台湾における事業では、日本国内において提供している「NP後払い」および「atone」の仕組みを活用し、台湾にローカライズした後払い決済の開発を進めていく。スマートフォンアプリおよびウェブブラウザ上でサービス提供し、当初はECサイトにおける支払いでの利用を想定している。SMS認証のみで誰でも利用することができ、商品受け取り確認後、コンビニエンスストアや銀行振込での支払いが可能になる。
2018年第2四半期を目処に後払い決済の提供を開始し、2020年に流通総額300億円を目指す。また、同社はアジア全体への進出を目指しており、台湾をアジア展開の戦略的拠点として位置づけている。