2020年3月12日18:45
ヤフー(Yahoo! JAPAN)とイオン九州は、即時配達サービス「PayPayダッシュ」の実証実験を、2020年3月16日から開始すると発表した。同実証実験は福岡県天神エリア限定で、イオンショッパーズ福岡店の約150種類の商品を、注文から最短30分で自転車にて配達するものだ。また、同日から「PayPayダッシュ」のアプリ(iOS版・Android版)を提供開始した。
同実証実験は、物流分野においてイオン九州と、ソフトバンクやそのグループ企業が連携する施策の第2弾として実施。第1弾として、イオン九州とラストワンマイル配送の実証実験を行ったソフトバンクは、同実証実験において、オンラインとオフラインを結ぶ配達サービスを、実店舗でのオペレーションに実装するノウハウを提供する。
同実証実験では、ユーザーは「PayPayダッシュ」のアプリ上で配達先を指定して、弁当やパン、飲料、菓子などの商品を注文すると、最短30分で商品を受け取ることができるという。「PayPayダッシュ」の配達員は注文を受けた後、店舗で該当商品をピックアップし、自転車で商品を配達先に届ける。支払いは、商品受け取り時にユーザーの「PayPay」アプリ上で行う「PayPay」決済、もしくは商品注文時に「PayPayダッシュ」のアプリ上で行うクレジットカード決済のいずれかを選択できる。
Yahoo! JAPANとイオン九州は同実証実験により、実店舗から配達先のラストワンマイルの即時配達ニーズを把握するとともに、今後の取扱商品の拡大や、他の地域での展開を検討し、さらなる買い物体験の向上に努めていきたいとしている。また、産業のデジタル化による社会課題解決を目指す取り組みの一環として物流分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)に注力するソフトバンクと連携しながら、ICT(情報通信技術)による物流の効率化に向けた協業を、今後も継続的に検討してく方針だ。