2010年10月28日19:02
富士通は10月28日、千葉県および県内42市町で共同利用する電子調達システムを、2011年4月からクラウドサービスで提供すると発表した。
千葉県様と県内42市町は、クラウドサービスを共同利用することで、5年間でシステム経費の約50%削減を見込んでいる。また、同サービスの利用に伴い、業務プロセスの見直しを行い、これまで各自治体で行っていた入札参加資格申請の受付窓口を一本化することにより、申請を行う事業者の事務負担が軽減されるという。さらに、同サービスのインターネットを通じた設計図書などの提供により、入札に参加する事業者の利便性の向上を図ることができる。
加えて、電子入札システム利用時の業者認証に使用するICカードを、現在、業種区分別に最大で5枚必要だったのを、同サービスでは1枚のICカードだけで対応することができ、事業者の費用負担の削減も可能だ。
同サービスは、富士通のSaaS型電子調達システム「SuperCALS(スーパーキャルス)」を活用し構築している。「入札参加資格申請」、「業者名簿管理」、「電子入札」、「電子閲覧」、「契約・検査結果入力」、「入札情報公開」といった調達業務に係る6業務すべてを、共同利用するクラウドサービスは全国初となる。