新たなステーブルコインの発行に向けた共同検討を開始(三菱UFJ信託銀行/Binance Japan)

2023年9月27日17:00

三菱UFJ信託銀行、Binance Japanは、日本法に準拠したステーブルコインの発行・管理基盤である「Progmat Coin(プログマコイン)」基盤を活用し、Binanceのグローバルなエコシステムと日本市場との連携において核となる、新たなステーブルコインの発行に向けた共同検討を開始したと発表した。

2023年6月施行の改正資金決済法上、ステーブルコイン(電子決済手段)として、「銀行預金型」・「資金移動型」・「信託型」の3類型が想定されているが、現時点で最も柔軟な設計が可能な「信託型」でのステーブルコイン組成を前提としている(三菱UFJ信託銀行/Binance Japan)

今回の共同検討を通じて、円貨建てと外貨建ての双方を対象とした新たなステーブルコイン発行を目標に、Web3の広範な普及に寄与することを目指す。

三菱UFJ信託銀行では、2023年6月施行の改正資金決済法に即した形でステーブルコインを発行するためのインフラとして、「Progmat Coin」基盤の開発を主導している。Ethereum等のパブリックブロックチェーンを含む各種ブロックチェーン上でのステーブルコインの発行と滑らかな相互移転・交換を企図し、各種技術提携も発表してきた。「Progmat Coin」基盤を用いたさまざまなブランドのステーブルコインは、取り扱う仲介業者が関係当局へのライセンス登録を完了し次第、発行・流通が可能になる予定だ。

Binanceでは、2023年8月の日本市場向けサービスのローンチにおいて、国内で最大となる34銘柄の取り扱いを開始した。グローバル版Binanceは、350以上の銘柄を取り扱う世界最大級の暗号資産取引所を含むブロックチェーンエコシステムとして世界中で1億5,000万人超のユーザーに利用されている。日本市場においても国内規制上必要なライセンス登録を完了し次第、グローバル版と同等レベルのサービスを順次展開していく予定だ。

日本国内でステーブルコイン(電子決済手段)を業として取り扱うためには、改正資金決済法で新設された「電子決済手段等取引業」のライセンスを仲介者が取得することが前提となります。Binanceが新たにライセンスを取得するまでに要する期間を踏まえ、2024年中に発行することを目指すという。

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