学習型AIネガティブニュースラベリングシステム「NAIS」実用化へ(三菱UFJ信託銀行)

2023年12月6日12:51

三菱UFJ信託銀行は、MILIZEと共同で、ニュースベンダー等、複数の情報ソースから配信されるさまざまなビジネスニュースからネガティブニュースを抽出し、AIを活用して特定の情報の抽出および優先順位付けを行う、学習型AIネガティブニュースラベリングシステム(News AI Searcher、以下NAIS)を開発し、同社の市場運用業務におけるニュース分析、デューデリジェンス(評価)業務において活用すると発表した。

2024年4月からの実用化(外部へのサービス提供)に向け、金融機関を中心にNAISの無償お試しサイトを2024年1月から提供すべく、案内を開始するそうだ。

同社では、市場運用業務における投資意思決定時のデューデリジェンスにおいて、ネガティブニュースを活用している。複数の情報ソースから日々配信される大量のビジネス関連情報の中から、投資判断やデューデリジェンスに影響を与え得る重要なネガティブニュースを抽出し、分析・吟味するプロセスに関しては、以前より業務効率性の観点で課題認識があったという。

そこで、同社は、MILIZEと共同でネガティブニュースの抽出および分析作業の効率化に資する新たなシステムを2022年7月に開発した。

NAISは、ニュースベンダー等の複数の情報ソースから配信されるさまざまなビジネス関連情報から、AIを活用し、重要なネガティブニュースを抽出するだけでなく、利用者自身で学習させることができる汎用性のある学習型AIを搭載し、国内外の豊富なニュースを利用者の意向に沿ったラベリング(優先順位づけ)が可能だ。

ニュースベンダーは、LSEG Data & Analytics、時事通信社の大手2社と契約締結しており、日系、欧米系ニュースをカバーしている。

サービスの特徴(三菱UFJ信託銀行)

今後、ニュースデータは高まる地政学リスクなどを背景にさまざまなビジネスシーンで利活用していくことが重要になり、実務担当者のニーズを起点に開発したソリューションであるNAISは、金融機関を中心に幅広く利用してもらえると考えているそうだ。2024年4月からの実用化に向けて、主に金融機関を対象としたNAISの無償お試しサイトを2024年1月にオープンする予定だ。

この記事の著者

financenews

Finance News Navi編集部

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