生成 AI を活用した個人株主のコメントの分析サービス取扱開始(みずほ信託銀行)

2023年12月21日8:30

みずほ信託銀行は、エモーションテックが提供する「TopicScan(トピックスキャン)」を活用した個人株主分析サービスの取り扱いを2023年12月より開始した。個人株主の分析に生成 AI 技術を取り入れたサービスを提供するのは、金融機関として初の取り組みとなるそうだ。

個人株主の分析に生成 AI 技術を取り入れたサービス提供(みずほ信託銀行)

同行では、証券代行機関として株主名簿管理業務に加え、機関投資家や個人株主との対話のサポートなど、発行会社の IR/SR 活動を支援しているという。その中で、株式市場における個人株主の急激な増加を背景に、利用者から、個人株主のコメントをしっかりと受け止め、経営判断に活かしたいとの要望を多くもらっていたそうだ。

また、2024 年より開始する新NISAにより、個人株主がさらに増加していくことが想定され、個人株主のコメントを分析・可視化するニーズが高まっているという。

従来から議決権行使後に行う株主アンケートにおいては、株主名簿から取得できない個人株主のコメントを集めることができた。一方で、非定型でかつ大量のコメントを1つずつ読み込み、分析するには時間と労力がかかることから、同コメントの活用が新たな課題となっていた。

今回、新たに同行にて提供を開始したエモーションテックの「TopicScan」は、Microsoftの「Azure OpenAI Service」の生成 AI を活用したテキスト AI 分析サービスとなる。同サービスでは、株主アンケートのコメントにおいて頻出するトピックを自動で抽出し、そのトピックに込められた感情の良し悪しを分析する。これらの分析を行い、かつ、コメントを定量的に可視化することで、企業戦略立案に活用することができるという。

同行とエモーションテックは、2023年3月に業務提携を行い、エモーションテックの特許技術を用いた、「株主アンケート調査(EmotionTech IX)」の提供を開始している。「株主アンケート調査(EmotionTech IX)」では、webアンケートを通じて個人株主から上場会社への信頼・愛着度合い(ロイヤルティ)を分析できる。同サービスと併せて利用してもらうことで、より高度な株主戦略の立案や株主との対話を実現することができると考えているそうだ。

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ペイメントナビ編集部

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