ネットスターズが上場後初となる通期黒字で成長加速へ、アプリ外課金やステーブルコイン決済など新領域も強化

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2026年2月19日8:25

ネットスターズは、2025年12月期の決算説明会をメディア向けに開催した。同社は上場以来初となる通期黒字を達成。売上高や営業利益も順調に伸びているという。今後もパートナーと連携して決済の導入を拡大させるとともに、アプリ外課金やステーブルコイン決済など新規事業も強化していく。

ネットスターズ 代表取締役社長 CEO 李 剛氏(2月18日に行われた記者向けの決済説明会において)

ネットスターズは2025年度、上場後初の通期黒字を達成した。営業利益、経常利益、さらに純利益含めて計画を上回り、事業の転換点になるとした。売上高は、前年対比+22.7%と順調に進捗している。ネットスターズ 代表取締役社長 CEO 李 剛氏は「2026年はしっかり成長させます」と意気込む。

同社では、決済インフラを固めつつ、圧倒的なマーケットシェアを獲得していきたいとした。同社の技術力の強みを生かして、GPV(Gross Payment Volume:決済取扱高)を伸ばしていく。また、新規事業の方向性として、アプリ外課金、オンラインの新領域などに力を入れる。実験を開始したUSDCのステーブルコイン決済は、ユースケースを増やしていく。社会実装としてはUSDCが決済手段として利用されることを優先していくそうだ。これにより、将来的に金融のプラットフォームになることを目指す。

同社のビジネスは、キャッシュレスが使われるほど、決済手数料が入る構造だ。キャッシュレス決済の件数が増えると、サーバの負荷が高まるが、33%トランザクションが伸びている中で、サーバ費用が上がってないという。

同社では、サーバの監視から開発・カスタマーサポートまで活用し、大きな実績を上げることに成功しているそうだ。そのため、収益化がさらに高まっている。また、販管費を毎年10%増やすとしているが、収益効率化が図られているそうだ。取締役 CFO 安達 源氏は「AIを使うとさらにサーバ効率性がよくなり、システムで計算すると、一決済当たりサーバ費用は0.04円しかかかっていません」と話す。生成AIも数年前から研究・学習させたものを複数実装済みだ。

ネットスターズ 取締役 CFO 安達 源氏

今期の業績を見ると、同社の営業利益は293百万円、経常利益は443百万円となり、黒字化を着実に達成。また、GPVは2.1兆と過去最高を更新している。結果的に、国内キャッシュレス普及と新規加盟店獲得による増加が中国インバウンド旅行者減少にともなう悪影響を上回る結果となった。中でも国内のQRコード決済の加盟店が順調に成長している。

経済産業省の発表によると、2024年の日本のキャッシュレス比率は42.8%で成長途上だが、高い成長ポテンシャルがあるとした。キャッシュレス成長の波に乗り、同社自身も成長できている。

2026年の通期予想では、20%ほどのGPVおよび売り上げ増、営業利益は2.1億増の5億円を見込んでいる。また、GPV増および利上げによる恩恵から受け取り利息が増加することもあり、経常利益は2.6億円増加の7.1億を見込む。同社では、400億弱の現預金がある。それはすべての現金に対し、金利収入、普通預金金利相当の収入を受け取る設定にしており、決済関連の売り上げが高まれば高まるほど、受け取る金額も増える。2026年度も複数の案件が控えており、GPVは20%程度の増加を見込んでいる。

同社は国内最大級の53という決済ブランドをカバーしている。2026年度は新たに10以上のブランドが追加される予定だ。その1つがステーブルコインであり、ほかに海外系決済ブランドなどが加わる予定だ。

また、同社の社員は約240名で、その多くがエンジニアだが、決済ブランド事業者や地方金融機関など、300近い販売パートナーと協業することで、日本全国で効率的な加盟店拡大を実現している。例えば、グローバルでビジネスを展開するStripeとも連携。安達氏は「パートナーシップの拡大は引き続き行っていきたいです」と意気込みを見せた。

アプリ外課金はミニゲーム事業強化へ USDC決済実証の成果は?

ネットスターズ 取締役COO長福 久弘氏
羽田空港第3ターミナル内店舗でステーブルコイン(USDC)による決済を開始(筆者が現地で撮影)

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