2024年5月1日16:03
NTTデータは、2024年5月より七十七銀行に対して、投融資先を対象とした温室効果ガス(以下GHG)排出量算定ツールである「C-Turtle FE」の提供を開始した。
NTTデータは「C-Turtle FE」の提供をはじめ、投融資先のGHG排出量(以下「ファイナンスド・エミッション」)の把握と、エンゲージメント支援などにより投融資に係る温室効果ガス(GHG)の排出量削減を支援していく。
七十七グループでは、2030年度におけるCO2排出量の削減にかかるKPIを「2030年度までのカーボンニュートラル実現を目指す」としている。また、七十七グループ全体で重要課題(マテリアリティ)の解決に向けて、地域の社会的課題や環境問題の解決に取り組むことにより、持続可能な社会の実現を目指す。このため、膨大な投融資先から質の高い一次データを収集し、正確で信頼性の高いファイナンスド・エミッションの算定が必要であると判断したことから、東日本の金融機関で初めてC-Turtle FEを導入する。
NTTデータは、長年にわたり金融機関へシステム提供を行ってきたノウハウを活用し、金融機関システムとの連携による効率的な排出量可視化を推進し、また、投融資先を含めたGHG排出量削減に向けた施策の提案なども支援し、地域全体のGHG排出量削減に貢献することを目指す。
なお、C-Turtle FEは、サプライヤーの削減努力を自社のScope3排出量の削減効果として取り込むことのできる「総排出量配分方式」を採用するGHG可視化ソリューション「C-Turtle」の新サービスとして、金融機関の国際的基準「PCAFスタンダード」に準拠したファイナンスド・エミッションの可視化と削減を支援するプラットフォームだという。
この記事の著者
Finance News Navi編集部
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