学習型AIネガティブニュースラベリングシステム「NAIS」販売開始(三菱UFJ信託銀行)

2024年5月21日12:08

三菱 UFJ 信託銀行は、MILIZEと共同で、ニュースベンダーなど、複数の情報ソースから配信されるさまざまなビジネスニュースからネガティブニュースを抽出し、AI を活用して特定の情報の抽出および優先順位付けを行う、学習型 AI ネガティブニュースラベリングシステム(News AI Searcher、以下 NAIS)を開発し、同社の市場運用業務におけるニュース分析、デューデリジェンス(評価)業務において活用している。これまで、金融機関を中心に NAIS の無償お試しサイトを提供していたが、このほど幅広い業種を対象に販売を開始する。

同社では、市場運用業務における投資意思決定時のデューデリジェンスにおいて、ネガティブニュースを活用している。複数の情報ソースから日々配信される大量のビジネス関連情報の中から、投資判断やデューデリジェンスに影響を与え得る重要なネガティブニュースを抽出し、分析・吟味するプロセスに関しては、兼ねてより業務効率性の観点で課題認識があった。

そこで、同社は、MILIZE と共同でネガティブニュースの抽出および分析作業の効率化に資する新たなシステム(NAIS)を 2022 年 7 月に開発した。さらに、金融機関を中心に、NAIS の無償お試しサイトを提供している。

NAIS は、ニュースベンダーや監督当局など、複数の情報ソースから配信・発信されるさまざまなビジネス関連情報から、重要なネガティブニュースを抽出・収集することができる。また、顧客自身で学習させることができる汎用性のある学習型 AI を搭載し、国内外のニュースに対して、顧客の意向に沿ったラベリング(優先順位づけ)を行うことが可能だ。

る汎用性のある学習型 AI を搭載(三菱 UFJ 信託銀行)

なお、ニュースベンダーは、ロイターニュースを配信している LSEG(ロンドン証券取引所グループ)のデータ・アナリティクス部門、時事通信社の2 社と契約締結しており、欧米系、日系のニュースをカバーしている。

今後、ニュースデータは、各種規制の強化や高まる地政学リスクなどを背景に、さまざまなビジネスシーンで利活用していくことが重要となる。実務担当者のニーズを起点に開発したソリューションである NAIS は、金融機関を中心に利用してもらえると考えているそうだ。こうした背景を受け、同社ではこのほど、NAISの販売を開始。あわせて、無償お試し環境の提供は継続する。

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