2025年1月23日6:20
弥生は、中小企業向けに銀行機能を有する独自サービス「弥生Bank」を2025年秋にリリースする予定であると発表した。
「弥生Bank」は、GMOあおぞらネット銀行が提供するBaaS※を活用したFinTechサービスだ。弥生製品と「弥生Bank」専用口座を連携することで、同サービス内で預金や振込といった銀行取引までを完結できるため、弥生ユーザーは金融サービスをより利用しやすくなるそうだ。
なお、「弥生Bank」の提供開始には、弥生において必要なライセンスを取得することを前提としている。
弥生は、これまで「弥生会計」をはじめとする会計ソフトウエアにおいて、事業者の業務効率化を推進するための機能を提供してきた。例えば、各金融機関とのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)連携を通じた自動仕訳機能「スマート取引取込」機能では、銀行明細などの取引データを自動で取り込むことができる。しかし、実際の支払い業務においては、事業者が弥生製品と銀行サービスそれぞれにアクセスして作業を行う必要があり、手間が発生していたそうだ。
今秋に提供を予定している「弥生Bank」は、「弥生Bank」専用の口座をオンラインで開設することが可能となり、開設後は弥生製品との連携により仕入れ支払いなどを弥生製品内にて操作できるようになる予定だ。
これにより、日々の細かな業務負担を軽減し「弥生を使えば生産性が向上する顧客体験」の提供を目指す。
また、事業規模が小さく融資の相談から実行までに時間がかかる、実現しないといった課題を抱えている事業者に寄り添ったサービスを提供できるよう「弥生Bank」で専用口座を開設した人のビジネス成長に合わせて、事業性ローンの提供や金利優遇サービスの提供等も視野に入れて、両社で検討を進めていく。
この記事の著者
Finance News Navi編集部
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