リテールメディアネットワーク事業を共同推進(unerry/三菱食品)

2023年8月19日22:40

リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営するunerryは、このほど三菱食品と、リテールメディアネットワーク事業の共同推進を目的とした業務提携契約を締結した。また三菱食品によるunerryへの出資を内容とする第三者割当増資による株式引受契約を締結した。

共同構築するリテールメディアプラットフォーム(unerry/三菱食品)

unerryと三菱食品は、2022年7月に業務提携に関する覚書を締結し、リテールメディアサービスを共同で推進してきた。

具体的には、unerryの保有する生活者行動ビッグデータ(同意取得済みの1.5億のアプリユーザIDの人流データを核として、リアル・デジタルのデータを統合化したもの)と、三菱食品の保有する、小売業3,000 社・メーカー6,500 社との取引を通じて得られる年間約 12 億件の出荷・生活者調査データや小売業様購買データをかけあわせたマーケティングサービスを共同で小売業様、消費財メーカーに提供してきた。

1年間の共同推進の結果、生活者の来店・購買や生活行動の変化などを捉えた同サービスが、小売業・消費財メーカーが共に抱える「生活者を理解し、消費者ニーズにあわせて店舗・商品の魅力を届け、広告配信・売場連動・効果計測までを一気通貫して実施できるマーケティングを行いたい」という市場ニーズに合致することを両社で確認した。

そこでこのほど、資本業務提携を締結し、購買、人流、メディア接触データを統合したデータ基盤、およびそれに基づいた分析、広告および効果計測サービスを一気通貫で実現するリテールメディアプラットフォームを共同開発し、リテールメディアネットワーク事業の共同推進をより一層加速させることとした。

同業務提携を通じてunerryと三菱食品は、同プラットフォームの共同構築と事業推進を行っていく。また、その中で三菱食品は、取引の中で、同プラットフォームを活用するとともに、出荷・生活者調査データや、三菱食品子会社のリテイルメディアが展開する店頭サイネージプラットフォームを掛け合わせることで、店外・店内におけるデジタル媒体を用いた広告配信・売場連動・効果計測までを一連の流れとして提供するそうだ。

unerryはデータ統合、連携メディアの獲得および、小売業・メーカーに向けた分析・広告施策のプランニングや実施、各業界におけるユースケースの提案などの役割を担う。

この記事の著者

New Retail Navi編集委員

※流通・コマース関係の情報を中心に記事をご紹介しております。

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