2023年9月5日8:45
Tripla(トリプラ)は、同社が独自に蓄積してきた宿泊施設のデータと、OpenAI社の対話型AI「ChatGPT」との連携を強化し、多言語AIチャットボットサービス「tripla Bot」の能力を飛躍的に向上させたと発表した。
トリプラが提供する多言語AIチャットボット「tripla Bot」は宿泊施設を中心に1,216施設(2023年4月末時点)で利用されている。同連携により、過去の問い合わせデータと生成AI技術を組み合わせた顧客対応がチャットボット上で可能になるという。
今後は、同社の予約システム「tripla Book」やマーケティングツール「tripla Connect」にも生成AI技術を拡張し、予約プランの自動生成、メールプロモーションの自動化、顧客分析の高度化など、最先端の技術提供を行うことで、宿泊施設の運営効率と収益性の向上を目指す。
今回のChatGPTとの連携により、過去の会話を認識した上で必要な情報のみをチャットボット上で提供できるようになるため、より人間的で自然な会話が可能となる。また、これまで蓄積されてきた顧客データを活用したコミュニケーションが実現することで、回答精度と速度が上がり、すでに95%を超えているAI回答率のさらなる向上にも期待できる。
ChatGPTのアカウントを持つ人は、保有するAPI Keyを「tripla Bot」の管理画面に設定するとことで連携が完了する。
今後もさらに、提供中の各種サービスとChatGPTの生成AI技術を組み合わせ、これまで6年以上にわたり宿泊施設特化のサービスを展開し蓄積してきた大規模なデータを利用した精度の高い機能を追加予定だという。
まず、宿泊予約システムである「tripla Book」とChatGPTの連携で、過去のデータを活かした予約プランの自動作成を可能にする。季節ごとのイベントや食材など、作成したいプランイメージに沿った特定のキーワードを入力するだけで、プランタイトルやプラン内容の考案から文章作成まで自動で行えるようになる。
また、宿泊業界に特化したマーケティングツール「tripla Connect」においてもChatGPTを活用することで、過去の情報をもとに顧客の分類が可能になり、マーケティングの知識やノウハウが無くても、訴求対象に合わせたメールプロモーションが簡易に行えるようになる。こうした機能の充実により、知識格差の軽減と作業時間の短縮を実現し、宿泊施設の収益最大化と人手・人材不足の解消に貢献したいと考えている。