小売・飲食店舗向けに画像分析サービス「AGIFT AI CAMERA」提供(AGIFT)

2023年10月2日21:11

グローリーとアドインテの合弁会社であるAGIFT(アギフト)は、画像分析サービス「AGIFT AI CAMERA(アギフト エーアイ カメラ)」の提供を開始したと発表した。

「AGIFT AI CAMERA」システム構成(AGIFT)

同サービスはさまざまなシチュエーションにおける多様な来訪者の感情・属性・行動を、個別にオーダーメイドした独自のAI分析で処理することで利用者が求める情報を適切に可視化することができるという。

効果的な販売促進活動を実現するためには現状把握/データ化を行うことが不可欠であり、実際に店舗に来店された来訪者の情報は特に有用だが、人の目やアンケートなどで情報収集することは非常に手間がかかる上に、判定基準も一様ではないため偏った情報になることなどが課題になっている。登録された会員情報を用いた情報収集は会員登録者が決済した場合に限られ、非決済者の情報や感情・行動など会員登録していない情報は得ることができない。

他のカメラ等を使った分析では要望されるさまざまな環境に合わせた情報取得が困難もしくは高額になるケースが多くなっている。また来訪者の人数カウントや年齢性別などの情報だけではなく、その場の感情や行動などデータ化も求められるケースも増えているが、簡単に得られる手段がないとした。

AGIFT AI CAMERAではエッジPC内での画像解析とクラウド上での加工集計処理を切り分けて制御することで、利用者の求める情報の取得を確実に安価に行うことが可能だという。エッジPC内では独自のAI技術で画像1フレームごとの特徴データをできるだけ詳細に取得することに特化し、現地での細かな調整や設定変更を行わず設置ができる。クラウド上では取得環境ごとに調整可能な仕組みを実現しており、簡易な操作で利用者の要望に合わせたデータ出力が可能になっている。これらにより作業工数削減と個別カスタマイズを両立している。

エッジPCでの画像解析では人物の骨格・表情の特徴をデータ化しており、人数カウントや年齢性別判定だけではなく感情や行動のデータ化も実現している。人物のカテゴライズ情報だけではなく、現場での行動や感情を分析・可視化することによって新たな知見発見の役に立つ。

AGIFT AI CAMERAによって、来訪者の情報を客観的に確実に安価に調査することが可能だという。同データを活用し売上アップや顧客満足度の向上のための努力結果を可視化することで、より能動的に改善活動を推進できるとしている。

この記事の著者

New Retail Navi編集委員

※流通・コマース関係の情報を中心に記事をご紹介しております。

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