松屋銀座へスマートコンシェルジュ「QRMALL」を導入(キュリネス)

2023年12月11日18:10

キュリネスは、百貨店を運営する松屋向けに、2023年12月から松屋銀座における訪日中華圏観光客向けにスマートコンシェルジュ「QRMALL」を活用した、スマート接客施策の導入施策を開始したと発表した。「QRMALL」を、中華圏観光客向けにAIとWeChatミニプログラムを活用した「百貨店の接客業務の効率化・高付加価値化」を目指す取り組みとして導入したという。

AIとWeChatミニプログラムを活用(キュリネス)

同施策は、2023年に好調な復活を遂げた百貨店業界の中でも、特に来店・売上比率が高い中華圏からのインバウンド観光客に対して、予期しない人手不足や来店客急増により、百貨店が強みとする「お客様への丁寧な対応」が実施出来ない状況下であっても、スマート接客施策で快適・安心して商品購入機会を提供するために導入推進が行われるそうだ。

具体的には、ChatGPTの自然言語を扱うことが出来るAIチャットボット技術の活用を中心に、店舗内の「ブランド探し」「免税手続き」「問い合わせ対応」「多人数対応」等、百貨店のインバウンド接客業務へ、積極的にスマートテクノロジーを導入する。AIチャットボットによる24時間対応、多人数対応等、スマート接客ならではの顧客利便性向上を実現することが可能だという。「スマート接客」と「店舗従業員の対人接客」の双方の良い部分を取り入れ、百貨店施設内の接客効率化と効果性の両方を高めることにもつながるとしている。

QRMALLを活用したスマート接客は、顧客のスマートフォン上の松屋銀座専用「スマート接客アプリ」からサービスが提供される。同アプリはSNS「WeChatミニプログラム」上で構築。利用時は、WeChatダウンロード済みのユーザーは新たにアプリのダウンロードを必要とすることなく、専用QRコードを読み取るだけですぐに使うことができるという。

また、「スマート接客アプリ」内のAIに対して中華圏観光客への百貨店における接客業務の特徴を事前学習させ、精度の高い回答内容を自ら考え、都度学習し、アプリのチャットボット上でスピーディーに自動回答を実施していくそうだ。

この記事の著者

New Retail Navi編集委員

※流通・コマース関係の情報を中心に記事をご紹介しております。

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