2024年1月11日18:56
スウェーデン発祥のホームファニッシングカンパニー イケアの日本法人イケア・ジャパンは、日本国内で最も環境負荷の低い店舗運営を目指すイケアストア「IKEA前橋」を2024年1月18日に開業すると発表した。
IKEA前橋では、既存店同様「デモクラティックデザイン」と呼ばれる5つの要素(優れたデザイン、機能性、品質、サステナビリティ、低価格)を考慮して開発されたホームファニッシング製品(家具、雑貨)を約9,500点取り揃えており、当日持ち帰りが可能だ。また開業時には約150点のフード商品を販売する。
イケアは、地球の気温上昇を産業革命前と比べ1.5%以内に抑えるというパリ協定に賛同し、ビジネスを成長させながら、イケアのすべてのバリューチェーンからの温室効果ガスの絶対排出量を2030年までに2016年と比較して50%削減し、遅くとも2050年までにネットゼロを達成することを目標としている。
その一環として、IKEA前橋は「日本国内で環境負荷が最も低い店舗運営を目指すイケアストア」として、開業する。そのため、これまでイケア・ジャパンが行ってきたさまざまなサステナブルな取り組みを開業時からIKEA前橋に集約し、店舗運営を通して環境と社会にポジティブな影響を与えたいと考えているそうだ。またIKEA前橋は、日本国内の店舗で初となるLEED認証(BD+C)の取得を目指す。同認証システムを通して、店舗の設計、建設、運用計画などにおいて、透明性の高いサステナブルな店舗開発を行った。
イケア・ジャパンでは、店舗運営に使用するエネルギー・水・ゴミの徹底した管理を通して、店舗運営から排出されるフットプリントを2023年度までに95%削減(2016年度対比)した。IKEA前橋では、さらに取り組みを推進することで日本国内のイケア店舗において最もフットプリントが低い店舗運営を目指す。さらに、既存店同様、循環型ビジネスを促進する取り組みを推進する。
IKEA前橋は、北関東、また長野県や新潟県など周辺地域の人々にとってより身近な存在となり、利用者のニーズに合った買い物体験を届けていくという。ストアで買い物ができるとともに、北関東エリアの物流拠点として、オンラインで買い物する人のニーズにも寄り添いながら重要なフルフィルメントとしての役割も担い、オムニチャネル化を加速させていきたいとした。
イケア店舗には、さまざまなスタイルでコーディネートされた家での暮らしを体感できるルームセットがある。商品を実際に試してもらうことに加え、家での暮らしを快適にサステナブルにするソリューションやアイデアも紹介する。またすべてのルームセットには、年齢、ジェンダー、家族構成、居住地、職業、年収、暮らしのスタイル、趣味などのペルソナを設定しているそうだ。
なお、IKEA前橋では、オンラインでのホームビジットとアンケート調査を実施。その調査から、地域の暮らしを反映したソリューションやアイデアを41のルームセットで紹介している。IKEA前橋が実施した調査によると、群馬県は持ち家率が高く、面積も広い家が多く、より家での暮らしを自由にカスタマイズされており、壁をフレキシブルに活用したり、家でガーデニングやアウトドアを楽しんだりしている人が多いことが分かった。そのためIKEA前橋では、壁を活用したソリューションや庭やバルコニーでの楽しみ方を数多く紹介している。また収納に悩んでいる人も多いことがわかり、収納のソリューションもあらゆる場所で展示している。
IKEA前橋は、日本のイケアで初めて、イケアフード商品を店舗の外から購入できる「Bistro window(ビストロ ウインドウ)」がIKEA前橋でスタートする。Bistro windowでは、イケアで人気のプラントベースソフトクリームやホットドッグ、シナモンロール、プラントベースベビーカステラなどを立ち寄って持ち帰りできるという。
イケアでは、よりサステナブルなフードの選択肢とライフスタイルのきっかけを提供したいと考えており、その一環として、IKEA前橋では、プラントベース(植物由来)の素材でできたベビーカステラを販売する。プラントベースベビーカステラは、IKEA前橋限定商品で、スウェーデンビストロ、Bistro window(ビストロ ウインドウ)で販売するという。
なお、IKEA前橋の開業を記念して、群馬県の山並みがデザインされたIKEA前橋限定のノベルティを数量限定で用意するという。